個別株は「高配当」と「身近な業種」が人気
続いて成長投資枠で買われた株式について見ていくと、上位10社すべてを国内企業が独占した(2025年12月分)。
投資家が銘柄を選ぶ基準として目立つのは「配当利回り」だ。上位10銘柄のうち、半数が配当利回り3%を超える銘柄であり、中には4%台の高配当株も3銘柄ランクインしている。値上がり益だけでなく、安定した収益(配当)を求めるニーズは根強いようだ。
業種もバラエティ豊かだ。銀行業と情報・通信業が各2銘柄、空運業、サービス業、機械、食料品、輸送用機器などが各1銘柄となっている。私たちが普段の生活で耳にする業界が並び、多様な分野に投資マネーが分散されている。
投資信託は「海外・インデックス」が主流
一方で投資信託に目を向けると、こちらは海外投資が主流のようだ。つみたて投資枠では上位10銘柄のうち7つが海外資産へ投資するものとなっている。さらに、つみたて投資枠の上位10銘柄はすべてインデックス型(指数連動型)だった。コストを抑えて世界経済の成長に期待するという投資家の姿が浮かび上がってくる。
一方の成長投資枠の投資信託については別の傾向が見えてくる。成長投資枠の買付上位10銘柄のうち、インデックス型は8銘柄と主流ながらも、プロの腕に期待するアクティブ型も2銘柄、選ばれている。
その理由は投資家の戦略の使い分けにあるのかもしれない。つみたて投資枠では低コストで安定運用できるインデックス型、成長投資枠ではより高いリターンを狙ってプロの銘柄選択力に期待するアクティブ型を組み合わせる。こうした「守り」と「攻め」の使い分けを実践する投資家が一定数いる可能性がある。成長投資枠の上限は年間240万円と、つみたて投資枠の2倍あり、アクティブ型の投資信託のラインアップも多い。そうした影響もあるだろう。
