株式投資に興味はあるものの、「何から手をつければいいのか」「損をするのが怖い」と感じている方は多いでしょう。未経験であれば同様の不安を抱えるのが普通です。

投資を始めるにあたって、守るべきことは何でしょうか? また、実際に始めるならインデックス投資と個別株のどちらが良いのでしょうか?

人気YouTuberでつばめ投資顧問の代表の栫井駿介さんが解説します。

※本記事は1/13につばめ投資顧問にて公開された「株式投資初心者が損をする理由と「失敗しないための鉄則」」を編集の上、栫井氏による特別コメントを付して掲載しております。

インデックス投資の弱点は?【特別コメント】

インデックス投資の最大のメリットは何かと聞かれたら、私は「投資のことを忘れられること」だと思います。これは少しぶっちゃけた言い方になりますが、個別株を一つ一つ選んで投資するというのは、実際のところ非常に難しい行為です。時間をかけて考えたからといって、すぐに成果が出るわけでもありません。むしろ、中途半端に知識をかじっている人のほうが、何も考えずに市場全体を買っている人よりも失敗するケースすらあります。

そう考えると、「全部を買う」という発想は、極めて合理的です。インデックス投資は物足りなさを感じることもありますが、その代わり最大限の分散効果が得られます。特定の企業やテーマに賭けることによる過度なリスクを負わず、リスクに見合ったリターンを狙う。この考え方は投資理論としても裏付けられています。そして何より、投資の細かい判断に頭を悩ませることなく、日々の生活や仕事に集中できる。これは長期で考えたとき、非常に大きな価値です。そういう意味で、全くの初心者が最初に始めるなら、インデックス投資は目をつぶって勧められる選択肢だと思います。

一方で、インデックス投資には弱点もあります。それは「投資がうまくなる実感を得にくい」という点です。普段は何も考えずに済むからこそ、相場が大きく下落したときや、AIバブルなどの不安な話題が出てきたときに、「自分のやり方は本当に正しいのか」と急に迷いが生じやすくなります。

その点、個別株投資は失敗のリスクを伴いますが、その失敗を通じて考え続けることになります。なぜ下がったのか、判断は正しかったのか、次はどうすべきか。そうした思考の積み重ねが、やがて血肉となり、相場の変動に動じにくい判断軸やメンタルを作ってくれます。実はこの経験は、インデックス投資を長く続ける上でも大きな意味を持ちます。個別株をやった結果、「やはりインデックスが自分には合っている」と腹落ちできるなら、それはそれで価値のある経験です。

そこで一つの考え方として、インデックスを中心に据えつつ、個別株を少額で試すという方法があります。いわゆるコア・サテライト運用です。コアとなる資産はインデックスで堅実に運用し、サテライト部分で勉強のために個別株に触れてみる。この形であれば、大きなリスクを取らずに投資の理解を深めることができます。

投資に唯一の正解はありません。悩みながら考え、試行錯誤の中で自分なりの答えを見つけていくこと自体が、投資の本質だと思います。ぜひ時間をかけて、ご自身に合った方法を見つけてほしいと思います。