買い集中、株価は年初来3.4倍に
三井E&S(旧・三井造船)の株価が急激に高騰しています。上昇率は直近3年間でプラス1503.8%(16倍)にもなり、時価総額が6000億円を超える大型株へと成長しました。強い買いは足元も続いており、株価は年初来でも3.4倍の値上がりです。
2025年8月には、資本収益性の高さから「JPXプライム150指数」に初採用されました。三井E&SのROE(自己資本利益率)は25.1%(25年3月期)と同指数の中央値(13.7%、25年6月末)と比べても非常に高く、かつての経営危機の面影はありません。
【三井E&Sの株価チャート(過去5年間)】
・株価:6351円(25年12月4日終値)
三井E&Sは、なぜ株価が急騰しているのでしょうか。背景には業績の急改善と造船業の国策化があります。それぞれ要点を押さえましょう。
