楽天証券は12月9日、投資家の投票で選ぶ「第9回楽天証券ファンドアワード」の結果を発表した。投票には、投資経験3年未満の投資家が約4割参加し、2024年1月の新NISA開始以降に資産形成を始めた新世代投資家の意見が色濃く反映された結果となった。
個人投資家の声を反映する「楽天証券ファンドアワード」
同アワードは投資信託を購入する個人の評価を反映するため、楽天証券を利用する投資家の投票により最優秀ファンドを決定している。
第9回となる今回は、楽天証券が2600本超の投資信託からノミネートファンド35本を選出※。その後、投資家による1カ月の投票期間を経て最優秀ファンド7本を決定した。
※リスク・リターンなどパフォーマンス実績を評価する「パフォーマンス」カテゴリ4部門と、人気実績を評価する「人気ファンド」カテゴリ3部門の計7部門から、それぞれ5本ずつ選出された
部門ごとの最優秀ファンドは以下の通り。
●第9回楽天証券ファンドアワード 部門別最優秀ファンド
【パフォーマンスカテゴリ】
・ハイリターン部門
iFreeNEXT FANG+インデックス
(大和アセットマネジメント)
・ローリスク部門
東京海上セレクション・物価連動国債
(東京海上アセットマネジメント)
・長期優良ファンド(国内)部門
ファンド「メガ・テック」
(アセットマネジメント One)
・長期優良ファンド(海外)部門
米国成長株式ファンド
(三井住友トラスト・アセットマネジメント)
【人気ファンドカテゴリ】
・NISA積立部門
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
(三菱UFJアセットマネジメント)
・ライジングスター部門
eMAXIS Neo AIテクノロジー
(三菱UFJアセットマネジメント)
・新ファンド部門
楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)
(楽天投信投資顧問)
投票時のアンケート調査によると、投資信託の購入時に重視する要素として「運用成績(パフォーマンス)」との回答が最も多く、「コスト」「投資対象」が続いた。また、今後の注目テーマには「金(ゴールド)」「AI・ロボット」が上位に挙がり、市場の不確実性への警戒感と、テクノロジーへの期待が共存する投資家心理が浮き彫りになった。
