レアアース物色で18年ぶり高値

大同特殊鋼は短期的に株価が急騰しています。足元では2165円での取引で、25年末からの上昇率は35.4%にも達します(26年2月12日終値)。

きっかけはレアアースを巡る動きです。26年1月に中国が対日輸出規制の強化を発表すると、株価は翌営業日に一時8.4%高となる1804円まで急騰しました。規制にはレアアースが含まれるとの思惑から、重希土類を全く使わない磁石を供給する大同特殊鋼には買いが集まったと考えられます。

【大同特殊鋼の株価チャート(過去5年間)】
・株価:2165円(26年2月12日終値)

 
出所:TradingView
 

株価の急騰を受け、PBR(株価純資産倍率)も目安の1倍に達しました。大同特殊鋼は、長期的にはPBRが低い状況が続いており、1倍の到達は目標の1つでした。この目標は、思わぬ材料から達成された格好です。

【大同特殊鋼のPBR(26年2月12日終値)】

・1株あたり親会社所有者帰属持分(自己株式除く):2085.61円
・PBR:1.04倍
・(参考)東証プライムPBR:1.7倍(26年1月)
※親会社所有者帰属持分および株式数は25年3月末
※東証プライムPBRは加重平均

出所:大同特殊鋼 決算短信、日本取引所グループ その他統計資料

株価はレアアースの物色で急騰していますが、それまでは停滞が続いていました。2000円台の回復は07年9月以来で実に18年ぶりです。

大同特殊鋼は株価を維持できるのでしょうか。実力に迫ります。