株価は長期低迷、PBR1倍割れ

三菱ケミカルグループは株価が停滞しています。600~1000円の大きな波を描いていますが、長期的には弱い相場が続いている状況です。直近の高値は2018年1月の1319.5円、21年9月の1063円、23年9月の987.3円と、株価水準は徐々に切り下がっています。

PBR(株価純資産倍率)も低水準です。目安となる1倍割れが常態化しており、足元は0.75倍にとどまります。

【三菱ケミカルグループの株価チャート(過去5年間)】
・株価:919円(25年12月25日終値)

三菱ケミカルグループの株価の動きをグラフで表した図表(過去5年間)
 
出所:TradingView
 

【三菱ケミカルグループのPBR(25年12月25日終値)】

・1株あたり親会社所有者帰属持分(自己株式除く):1223.01円
・PBR:0.75倍
・(参考)東証プライムPBR:1.6倍(2025年11月)
※親会社所有者帰属持分および株式数は25年3月末
※東証プライムPBRは加重平均

出所:三菱ケミカルグループ 決算短信、日本取引所グループ その他統計資料

三菱ケミカルグループはPBRが低くなりやすい要素を複数かかえています。市況影響が大きい化学株であり、それも汎用品も手掛ける総合化学企業です。さらに、コングロマリット・ディスカウント(※)が懸念される複合企業でもあります。

※コングロマリット・ディスカウント…多様な事業を展開する複合企業(コングロマリット)において企業価値が低く評価されてしまう現象

そんな三菱ケミカルグループは変革期を迎えています。売り上げで4000億円規模の事業を整理し、利益を5年間で2倍に成長させる方針です。同社は収益性に課題がありますが、この点が改善すれば株式市場の評価は改善するかもしれません。

三菱ケミカルグループが挑む変革に迫りましょう。