今期は市況悪化が逆風で下方修正 MMAの改革プラン策定へ
最後に足元の業績を解説します。
今期(26年3月期)はやや苦戦しています。ケミカルズは構造改革の効果からコストが減少したほか、スペシャリティが堅調に推移したものの、市況の悪化が重く、上期はコア営業利益が前年同期比で12%減少しました。連結では同2.6%減となっています。
これを受け、通期の見通しは下方修正されました。期首予想比でコア営業利益は150億円の引き下げです。セグメント別ではスペシャリティは同190億円の増額、MMAおよびベーシックはそれぞれ同220億円と同110億円の減額です。MMAとベーシックはいずれも赤字予想となりました。
【三菱ケミカルグループの業績予想(26年3月期)】
・売上収益:3兆6720億円(-7.0%)
・コア営業利益:2500億円(+9.2%)
・営業利益:1760億円(+24.3%)
・純利益:1250億円(+177.7%)
※()は前期比
※同第2四半期時点における同社の予想
出所:三菱ケミカルグループ 決算短信
苦戦の一因はMMA市況の悪化です。三菱ケミカルグループは市況影響の軽減を目指し、MMAに原料価格を反映した販売制度(フォーミュラ)を導入しました。しかし、主要市場である中国は「価格交渉の土俵にすら乗らない」状況もあり、フォーミュラ化が想定より進まず、結果として市況の影響を大きく受けた格好です。
フォーミュラ化は、今後は中国以外のアジアで強化し、引き続き変動の抑制に取り組む方針です。MMAは抜本的に見直し、翌期の黒字転換を目指します。見直しの計画は今期中に策定される予定です。