投資信託を選ぶ際、各販売会社が自社のサイトで公開している「売れ筋ランキング」を確認する個人投資家は多い。そのランキングを定点観測して、トレンドを追う連載。今回は、三井住友銀行。
三井住友銀行の投信売れ筋ランキングの2026年2月のトップ10は前月とほぼ同じだった。トップの「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)<世界のベスト>」、第2位の「三井住友・225オープン」の他、第4位までは前月と同じ。わずかな変化は、前月第5位と第6位が入れ替わり、「SMBC円資産ファンド」が第5位に上がり、「三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数オープン(為替ヘッジなし)」が第6位に後退。また、第9位だった「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)」がトップ10圏外に落ち、トップ10圏外から「ライフ・ジャーニー(かしこく育てるコース)<最高の人生の描き方>」が第9位に上がった。
※三井住友銀行サイトのファンドランキングから「販売額」「1カ月」に基づいて編集部作成。期間は2026年2月1日~2月28日。
https://fund.smbc.co.jp/smbchp/main/index.aspx?F=fnd_rank_sales_1m
米国株が様子見で横ばい?
三井住友銀行の販売額上位ファンドの2月の1カ月間の基準価額騰落率を振り返ると、トップの「世界のベスト」(設定はインベスコ・アセット・マネジメント)の分配金込み基準価額が0.80%、第2位の「三井住友・225オープン」(三井住友DSアセットマネジメント)は10.38%と大きく上昇したが、第3位の「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」(ピクテ・ジャパン)はマイナス2.59%、第4位の「SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)」(三井住友DSアセット)は0.59%、そして、第5位の「SMBC円資産ファンド」(三井住友DSアセット)は1.65%とプラスマイナスゼロ%近辺で小動きになるものが多かった。特に、「S&P500」インデックスファンドや「世界のベスト」といった従来の主力であった外国株ファンドの値動きが横ばいになってくると、次の一手を打つことに様子見の気分が強くなるというものだ。
国内株だけが際立って高いパフォーマンスとなり、それが「SMBC円資産ファンド」の人気を押し上げることにもなったと考えられる。ただ、国内株の動向も米国株をはじめ主要国の株式市場の動きを横目にしながら、価格変動には米国株の動向が大きく影響している。その点では2月に米国等の市場が横ばいだったにもかかわらず10%以上も上昇したのは行き過ぎだったのかもしれない。大きく値上がりしたにもかかわらず、日経平均に連動する「三井住友・225オープン」が販売額ランキングの第2位に据え置かれたのは、あまりに大きな株価上昇に対して一部で行き過ぎ警戒感が出たのかもしれない。
これまで市場をけん引してきた米国株をはじめとした外国株の動きがとまり、株式以上に上昇してきたゴールドが下落したという動きには、これまでの「株式やゴールドの価格変動というリスクを取ることが正しい」という“常識”を一歩立ち止まって考える機会にもなっただろう。2月のランキングで第9位にランクインしたバランス型ファンド「ライフ・ジャーニー(かしこく育てるコース)<最高の人生の描き方>」(三井住友DSアセット)は、一度立ち止まって様子を見たい場合にふさわしい選択肢の1つだ。株式にも投資しているため、日本株がさらに上がって、外国株が一休みした後に復活したとしても、その株高の恩恵は受けられる。反対に株価が下落に転じたとしても債券にも投資しているため、株価下落の影響を軽減することもできる。

