投資信託を選ぶ際、各販売会社が自社のサイトで公開している「売れ筋ランキング」を確認する個人投資家は多い。そのランキングを定点観測して、トレンドを追う連載。今回は、福岡銀行。
福岡銀行の売れ筋(店頭販売件数ランキング)の2026年3月は、トップが前月同様に「三井住友・配当フォーカスオープン」だった。第2位には前月第8位だった「ストックインデックスファンド225」がジャンプアップし、前月第2位だった「三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)」は第3位に後退し、前月第3位だった「netWIN GSテクノロジー株式ファンド B(H無)」は第7位にまで下がった。また、前月第6位だった「One国内株オープン『愛称:自由演技』」が第4位に上がり、第4位だった「AB・米国成長株投信Bコース(H無)」は第5位に、第5位だった「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は第6位に下がった。そして、トップ10圏外から「スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)」が第10位にランクインした。
※福岡銀行サイトのファンドランキング、「店頭販売件数ランキング」に基づいて編集部作成。評価日は2026年3月31日現在。
https://awc.wealthadvisor.jp/webasp/fukuokabank/
「日本株」を高く評価 下落があっても「買い」が入る
福岡銀行の2026年3月の売れ筋(店頭販売件数)のトップに立つ「三井住友・配当フォーカスオープン」(設定は三井住友DSアセットマネジメント)は、国内の上場株式の中から、企業の配当性向や予想配当利回りに着目して組み入れ銘柄を選定するファンドだ。2025年9月に「AB・米国成長株投信Bコース(H無)」(アライアンス・バーンスタイン)に替わってトップに立つと、翌10月に「三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)」(三菱UFJアセットマネジメント)にトップを譲ることはあったが、それ以降はトップを維持し続けている。
2025年9月の頃は決してパフォーマンスに優れたファンドではなかった。9月の基準価額の騰落率はプラス1.90%、10月はプラス0.28%だった。しかし、その後に基準価額は堅調な上昇になる。11月はプラス6.53%、12月はプラス2.17%、2026年1月はプラス3.55%、2月はプラス10.30%と跳ね上がる。3月はマイナス8.97%と反落したものの、トップの位置をキープした。過去半年以上にわたって続いてきた堅調な価格上昇と、国内企業の株主還元姿勢の強化、そして、国内経済のインフレ経済への転換などが、株式市場の追い風として続くと期待されるからだろう。
日本株への期待の高さは、第2位に上昇した「ストックインデックスファンド225」(大和アセットマネジメント)、第4位になった「One国内株オープン『愛称:自由演技』」(アセットマネジメントOne)、そして、第10位にランクインした「スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)」(スパークス・アセット・マネジメント)など3月になってランクを上げているファンドに表れている。3月に中東情勢が緊迫化して以来、中東の原油や天然ガスに対する依存度が比較的高い日本は、他の市場よりも大きな株価下落となった。その株価下落の中でも、日本株ファンドには今後を期待しての「買い」が入り続けたことになる。

