ランクインした「厳選投資」への期待

第10位にランクインした「厳選投資」は、高い技術力やブランド力があり、今後グローバルでの活躍が期待できる日本企業を中心に投資するファンドで、20銘柄程度に厳選投資して、投資銘柄については原則3年、5年など長期に保有するところに特徴がある。当初設定は2008年3月28日で、18年を超える運用実績がある。

パフォーマンスを振り返ると、たとえば、国内株式の代表的なインデックスである「日経平均株価」に連動する「ストックインデックスファンド225」との比較では、2026年3月末時点で過去1年間は「225」の45.09%に対し「厳選投資」は24.09%と及ばず、過去5年でも87.27%と73.51%で負けているが、過去10年では「225」の249.83%に対して「厳選投資」は257.18%と上回っている。「225」がベンチマークになっているわけではないが、わずか20銘柄に投資して長期では代表的な株式インデックスを上回る成績を残していることは、同ファンドの運用に関する評価を高めている。

これまでは日本株は、米国株に対して大幅に出遅れていて「割安」ということが評価の対象となってきた。その後、2023年3月の東証の「PBR1倍割れ企業への要請」がきっかけとなって株主還元への積極的な対応が株価を押し上げるエンジンになった。結果的に「日経平均株価」は4月16日に5万9518円の史上最高値に進んでいる。2024年2月22日に1989年12月の史上最高値を34年2カ月ぶりに更新してから、わずか2年余りで52%強も値上がりした。ここから一段高に進む銘柄は、単純に「割安な日本株」というだけではなく、やはり、国際的な競争力があり、欧米の企業と競合しても勝ち残ることができるような優れた企業になるだろう。それは、まさに「厳選投資」が選び抜いて投資しようとしている企業群ということになる。同ファンドへの評価が高まってきた背景といえる。

執筆/ライター・記者 徳永 浩