「国内株式」に前月比3倍の資金流入の理由は?
三菱アセット・ブレインズがまとめた2026年3月の公販ファンド(ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信)の純資産残高は約137兆6803億円で、前月比約9兆58億円減少した。純資産残高は前月まで10カ月連続で増加して史上最大を更新していたが、11カ月ぶりに減少に転じた。「外国株式」が約5兆2231億円減少(前月は1兆8750億円増加)と大きく落ち込み、「国内株式」が約1兆4650億円減少(同約2兆358億円増加)、「エマージング株式」が約6549億円減少(同2203億円増加)など、株式ファンドが株価下落によって残高を大幅に落とした。2月28日に米国とイスラエルによるイランへの空爆で始まったイラン戦争が世界の株式市場に大きなマイナスの影響を与えており、国内で運用されているファンドの運用成績を悪化させた。
純資産残高は株式以外にも「複合資産」が約6269億円減少、「外国REIT」が約2615億円減少、「外国債券」が約1562億円減少など、すべての資産クラスで純資産総額が減少した。
資金流入額は約2兆630億円と前月の約1兆5120億円から5000億円以上増加した。資産別には「外国株式」が約1兆560億円の資金流入と前月(約1兆780億円の流入超)並みの流入額となり、「国内株式」が約6780億円の資金流入と前月(約2070億円の流入)より流入超過額が約3倍になった。「複合資産」は約2230億円の流入で前月(約1800億円の流入)より流入超過額が拡大した。一方、資金流出では、「外国REIT」が約300億円(前月は約310億円の流出)流出したほか、「エマージング株式」が約300億円(前月は約200億円の流出)、「国内REIT」が約130億円の順に資金が流出した。
「国内株式」への資金流入額の拡大は、代表的な株価指数である「日経平均株価」が月間で13.23%下落する中で、「この局面を押し目と捉えた投資家が今後の反発・上昇を見込んで資金を投じたものと考えられる」(三菱アセット・ブレインズ)。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

