TOP3は「オルカン」「世界のベスト」「S&P500」
三菱アセット・ブレインズが公販ファンドで集計した2026年3月の資金流入額上位20ファンドでは、外国株式ファンドが8本、国内株式ファンドが6本、複合資産が2本、その他が4本(うち2本は国内株式レバレッジ型)となり、国内株式ファンドのランクインが目立った。公販ファンドは、ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信を除いた公募投信。
流入額上位20ファンドのトップは前月同様に三菱UFJアセットマネジメントが設定する「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)(愛称:オルカン)」(流入額2905億円、前月3193億円)だった。第2位には前月第3位だった「インベスコ 世界厳選株式オープン(ヘッジなし、毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)(同1805億円、1239億円)(設定はインベスコ・アセット・マネジメント)が上がった。前月第2位だった「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(同1359億円、1635億円)(設定は三菱UFJアセットマネジメント)は第3位に後退した。トップ3の顔ぶれは変わらないものの、インデックスファンドである「オルカン」、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」への資金流入額が細り、アクティブファンドである「世界のベスト」への流入額が大きくなっている。
第4位には3月に新規設定された「マテリアル・イノベーション戦略株式ファンド(為替ヘッジなし)」(愛称:素材革命)(流入額1266億円)(設定は三井住友DSアセットマネジメント)が入った。同ファンドは半導体素材や銅、建築材料、レアアースに関連する企業など、素材産業の構造変化から恩恵を受けることが期待される銘柄を投資対象とするテーマ型ファンドだ。主に先端素材や重要原材料に関係のある企業に注目している。三菱アセット・ブレインズでは「(素材セクターに投資するという性格が)ハイテク銘柄への集中を避けつつ成長トレンドも取り込みたいという投資家ニーズに合致し、資金を集めたと推察される」と分析している。
そして、トップ20圏外から第5位に「日経225ノーロードオープン」(同683億円)(設定はアセットマネジメントOne)、第7位に「楽天日本株4.3倍ブル」(同499億円)(設定は楽天投信投資顧問)、第8位に「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」(同458億円)(設定は三菱UFJアセットマネジメント)など、国内株式ファンドへの資金流入増が目立った。3月のイラン情勢悪化を受けて国内株式市場は下落に転じたものの、この下げ局面を「押し目」と捉えた投資家が今後の反発・上昇を見込んで資金を投じたものと考えられる。
三菱アセット・ブレインズは国内株ファンドへの資金流入について「昨年は株価下落局面において流入が増加した一方、上昇局面では流出超に転じる傾向がみられたが、今後の株価回復局面においても資金流入が継続するか、引き続き動向を注視する必要がある」としている。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

