三菱アセット・ブレインズがまとめた2026年2月の公販ファンド(ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信)の純資産残高は約146兆7152億円で前月比約5兆2703億円増加した。純資産残高は10カ月連続で増加し、前月に続いて史上最大を更新した。純資産残高の増加額は前月の約3兆6888億円から約1兆5816億円増加した。「国内株式」が約2兆358億円(前月は約1兆108億円)の増加と残高を大幅に拡大した。「外国株式」は約1兆8750億円(同約1兆6948億円)と引き続き力強く残高を拡大している。「複合資産」も約6266億円(同約3813億円)の増加、純金ファンドなどが含まれる「その他」が約1215億円(同約8931億円)だった。また、前月は約578億円減少だった「外国REIT」が約2481億円の増加に転じた。「国内債券」は約43億円の増加(同約137億円減少)と2024年8月以来18カ月ぶりに残高が増加した。

資金流入額は約1兆5090億円と前月の約2兆4640億円から約1兆円減少した。この流入額の減少について三菱アセット・ブレインズは、「前月に今年分のNISA枠の利用開始に伴う年初の一括購入が発生し、その反動が生じた」とみている。資産別には「外国株式」が約1兆750億円の流入超と前月(約1兆7540億円)から流入額が減少し、「国内株式」が約2100億円(前月は約3310億円流入超)、「複合資産」が約1800億円(同約1820億円)の流入超になった。また、金関連ファンドを含む「その他」も約1220億円(同約2760億円)の流入超になった。一方、資金流出では、「外国REIT」(約310億円)、「外国債券」(約260億円)、「エマージング株式」(約200億円)の順に資金が流出した。

 

「オルカン」と「S&P500」の資金流入額に格差

流入額上位20ファンドでは、トップ2は前月同様に三菱UFJアセットマネジメントが設定する「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)(愛称:オルカン)」(流入額3193億円、前月5890億円)と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(同1635億円、2948億円)だった。ともに純資産総額が10兆円を超える超大型ファンドだが、直近3カ月の資金流入額では「オルカン」の1兆1933億円に対して「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は6191億円と約2倍の差がついてしまっている。

第3位には前月第4位だった「インベスコ 世界厳選株式オープン(ヘッジなし、毎月決算型)」(同1239億円、1079億円)(設定はインベスコ・アセット・マネジメント)が上がり、前月第3位だった「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」(同778億円、1194億円)(ピクテ・ジャパン)と順位が入れ替わった。第5位は前月同様に「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンド D」(同672億円、989億円)(フィデリティ投信)だった。そして、第6位には前月第13位だった「WCM世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)」(同422億円、383億円)(朝日ライフアセットマネジメント)がジャンプアップした。

三菱アセット・ブレインズは、資金流入額上位10ファンドに国内株式ファンドが2本ランクインしていることに注目している。「ハイベータ日本株フォーカス・ファンド」(同358億円、258億円)(大和アセットマネジメント)は前月第18位から第9位に躍進し、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」(同358億円、458億円)は前月第9位で、今回も第10位にとどまった。

国内株式市場は2月に代表的な株価指数である日経平均株価が史上最高値を更新するなど堅調な動きを続けている。従来は、国内株式の上昇局面では利益確定売りが優勢となり、国内株式ファンドは資金流出超に転じるケースが多かったが、足元では5カ月連続で資金流入超を維持している。三菱アセット・ブレインズは「国内株式ファンドが短期売買の対象から中長期投資の対象へと位置づけを変えつつあるのか、引き続き動向を注視していきたい」としている。