投資信託を選ぶ際、各販売会社が自社のサイトで公開している「売れ筋ランキング」を確認する個人投資家は多い。そのランキングを定点観測して、トレンドを追う連載。今回は、広島銀行。
広島銀行の投信売れ筋ランキング(窓口販売件数)の2026年2月のトップは前月同様に「ピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド『ポラリス』」だった。同ファンドは2025年6月から9カ月連続でトップをキープしている。第2位も前月同様に「世界経済インデックスファンド」だった。同ファンドは2025年5月までトップで以降は第2位ないし第3位にある。2025年11月以来4カ月連続で第2位だ。この2ファンドが広島銀行で継続的に人気が高いファンドになっている。前月第3位だった「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」は第5位に後退し、第3位には前月第4位だった「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)『世界のベスト』」が上がり、第4位には前月第5位だった「次世代米国代表株ファンド『メジャー・リーダー』」が上がった。
※広島銀行サイトのファンドランキング、「販売件数(窓口)」に基づいて編集部作成。期間は2026年2月1日~2月28日。
https://www.wam.abic.co.jp/contents/C130169/wam3/1/pc/fundrnk.html?_com_id_product=1&_com_id_company=C130169&date=202603172148&date=202603172148&_biz_id_ranking=01&_biz_rankingseq=1&_com_id_screen=91505001&_com_id_session=02202603170324472279
魅力的なリスクプレミアムを追求する「ポラリス」
広島銀行の投信売れ筋(販売件数)ランキングのトップを独走しているピクテ・ジャパンの「ピクテ・ゴールデン・リスクプレミアムファンド『ポラリス』」は、日本を含む世界の株式、金、債券、リート(不動産投信)等への投資を行い、世界の市場環境に応じて魅力的なリスクプレミアムが期待できる資産を選定し、資産配分の決定を行っている。リスクプレミアムとはリスク資産の期待リターンにおいて価格変動リスクの対価とみなされる部分のことを意味し、無リスクの資産に対して期待するリスク資産のリターンの上乗せ分を指す。たとえば、低金利の局面では株式や金、リートなどにリスクプレミアムが期待され、金利が高い局面では相対的な安定感と金利収入で債券にリスクプレミアムが期待できる。同ファンドでは単純に高いリスクプレミアムをめざすのではなく、複数の資産を組み合わせることでベスト(ゴールデン)なリスクプレミアムを追求する。
2026年2月末時点の資産配分比率は株式35.6%、債券26.5%、金32.4%という比率だ。2020年後半から2022年6月頃までは株式と金を50%程度ずつ保有するような特徴的な資産配分だった。そこから株式や金の保有比率を徐々に落として債券に投資するようになっている。株式の中では新興国株式を選好、債券も新興国債券を選好するなど、一つの資産の中でもより魅力的なリスクプレミアムが期待できるところをきめ細かく見て判断している。
2026年2月末時点での過去1年のリターンは37.59%、3年では87.83%、5年で119.18%という高いリターンを残している。この水準は代表的な米国「S&P500」インデックスファンドの1年23.97%、3年105.19%、5年180.74%や「全世界株式(オール・カントリー)」連動型のインデックスファンドの1年30.88%、3年101.64%、5年154.30%に大きく見劣りするものではない。また、過去1年の成績では上回っている。そして、リスク(標準偏差)については株式インデックスファンドが年率で12%~15%という水準に対して「ポラリス」は3年、5年で9%台となっており、リスクをしっかり管理していることがわかる。

