投資信託を選ぶ際、各販売会社が自社のサイトで公開している「売れ筋ランキング」を確認する個人投資家は多い。そのランキングを定点観測して、トレンドを追う連載。今回は、マネックス証券のデータをもとに解説。
マネックス証券の投信売れ筋ランキングの2026年4月のトップは前月と変わらずに「楽天日本株4.3倍ブル」だった。第2位には前月第4位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(愛称:オルカン)が浮上し、第3位には前月は第5位にまで後退していた「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が上がった。前月第2位だった「SBI 日本株4.3ブル」は第4位に後退し、前月は第3位だった「日経225ノーロードオープン」は第6位に下がった。第5位には前月第8位だった「WCM 世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)」が上がった。また、トップ10圏外から「楽天・日本株3.8倍ベアⅢ」が第7位にランクインした。
※マネックス証券サイト内「ランキング一覧」の「月間売れ筋」に基づき編集部作成。期間は2026年4月1日~4月30日。
https://fund.monex.co.jp/rankinglist#MonthlySales
国内株は日経平均6万円乗せで「レバレッジ型」の動向は?
マネックス証券の売れ筋ランキングでは楽天投信投資顧問が設定する「楽天日本株4.3倍ブル」が2025年9月から8カ月連続でトップを維持した。日々の基準価額の値動きが、わが国の株式市場全体の日々の値動き(日々の騰落率)のおおむね4.3倍程度となることを目指して運用する「レバレッジ型」ファンドだが、同じ仕組みで運用しているSBIアセットマネジメントの「SBI 日本株4.3ブル」は前月の第2位から第4位に後退し、「レバレッジ型」の中で日々の基準価額が株式市場とは逆におおむね3.8倍程度になる動きをめざす楽天投信投資顧問の「楽天・日本株3.8倍ベアⅢ」が第7位にランクインしたことなどから、日本株に関して短期的に過熱感(上昇し過ぎ)を感じている投資家が増えていることがわかる。
4月の国内株の代表的なインデックスである「日経平均株価」は3月に月間で13.23%下落した後、4月は16.10%高と急反発した。4月16日に史上最高値を更新すると、4月27日には60537円と史上初めて終値で6万円台に乗せた。6万円越えで年初からの上昇率が20%を超えたことになった。この動きを受けて「楽天日本株4.3倍ブル」の4月の基準価額は81.05%高と急上昇し、反対に「楽天・日本株3.8倍ベアⅢ」は48.65%安と急落している。「日経平均株価」が大きく値上がりしたことで、「ブル型」には「利益確定」の売り(解約)が出やすく、「ベア型」は基準価額が落ち込んだために反発狙いの買いが増えたのだろう。

