投資信託を選ぶ際、各販売会社が自社のサイトで公開している「売れ筋ランキング」を確認する個人投資家は多い。そのランキングを定点観測して、トレンドを追う連載。今回は、広島銀行。
広島銀行の投信売れ筋ランキング(窓口販売件数)の2026年4月のトップ2は前月同様に「ピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド『ポラリス』」と「世界経済インデックスファンド」だった。第3位には前月第5位の「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)『世界のベスト』」が上がり、第4位は前月同様に「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」、第5位は前月第7位の「次世代米国代表株ファンド『メジャー・リーダー』」が上がった。前月第3位だった「インデックスファンド225」は第8位に下がっている。また、トップ10圏外から第10位に「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」がランクインした。
※広島銀行サイトのファンドランキング、「販売件数(窓口)」に基づいて編集部作成。期間は2026年4月1日~4月30日。
https://www.wam.abic.co.jp/contents/C130169/wam3/1/pc/fundrnk.html?_com_id_product=1&_com_id_company=C130169&date=202605252137&date=202605252137&_biz_id_ranking=01&_biz_rankingseq=1&_com_id_screen=91505001&_com_id_session=02202605250360553971
国内株に代わって外国株ファンドに人気
広島銀行の投信売れ筋(販売件数)ランキングの4月は、国内株の「インデックスファンド225」(設定はアモーヴァ・アセットマネジメント)が前月の第3位から第8位にまでランクを下げ、代わって、外国株の「世界のベスト」(インベスコ・アセット・マネジメント)や「メジャー・リーダー」(三菱UFJアセットマネジメント)の順位が上がった。「インデックスファンド225」の4月の基準価額上昇率が16.07%だったことに対し、「世界のベスト」は11.09%、「メジャー・リーダー」は10.05%だったため、成績の良いファンドが順位を落としたことになる。これは価格上昇に伴って購入よりも利益確定の売りを意識した投資家が増えたことが要因と考えられる。
「インデックス225」が連動をめざす「日経平均株価」は3月末に5万1063円だったものが、4月27日に6万円の大台を突破。5月25日には6万5158円になった。昨年末の5万339円から5カ月足らずで29.44%高と大きな値上がりになっている。「日経平均株価」の水準が高くなっていることもあって、1日当たり1000円、2000円という値幅で動くことも珍しくない。5月の株価推移を見た上で4月の投資行動を考えると、同ファンドには「新規投資」または「継続保有」が正しかったといえるが、イラン戦争が終結しない中で原油価格が高止まりしているという投資環境を考えれば、「日経平均株価」が6万円という節目に到達したことで、利益確定を考えた心理は理解できる。
5月になってイラン紛争の終結期待が高まったことで世界の株式市場が上伸する動きになっている。国内株価も米国株価も大きく値上がりしているが、この流れを受けて、再び国内株への人気が戻るのか? あるいは、外国株に回った人気が継続するのか? 来月以降のランキングの変化に注目したい。

