株式投資には、保有期間や銘柄の性質によって多様なスタイルがある。短期・長期投資の違いや、成長性に注目する「グロース投資」、割安感を探る「バリュー投資」の特徴を詳しく解説。さらに、初心者が迷いやすい注文方法や銘柄選びのヒントまで、スムーズに最初の一歩を踏み出すためのポイントを押さえよう。
株式投資のスタイル①短期投資と長期投資の違いは?
株式投資にはさまざまな投資スタイルがある。中でも知っておきたい、保有期間に注目したスタイル(短期投資or長期投資)と、銘柄の成長に注目したスタイル(グロース株orバリュー株)の2種類について解説する。
株式投資は、保有期間の長短によって「長期投資」と「短期投資」に分けられる。長期投資では、株価は将来的に企業の業績を反映するという考えから、業績などの基礎条件を評価するファンダメンタル分析を重視するスタンスが一般的。ただし、分析が正しくても株価に動きが現れず、長期にわたって横ばいが続くリスクもある。
一方、短期投資では日々の多様な要因による変動を捉えるため、過去の値動きから予測を立てるテクニカル分析が多用される傾向にある。しかし、テクニカル分析はあくまで過去の統計に基づいたものであり、将来の動きを保証するものではない。シミュレーションどおりにいかないことも多いことを理解した上で活用する必要がある。
株式投資のスタイル②グロース投資とバリュー投資の違い
主要な投資スタイルとして成長する企業のグロース株、株価が相対的に割安に放置されているバリュー株に注目して投資する方法もある。
グロース株投資は、企業の売上高成長率や利益成長率に注目する投資スタイル。企業の成長サイクルの途上で投資できれば成長とともに大きな株価上昇が期待できる。しかし成長が鈍化したりストップすると、投資家の期待感の剥落(はくらく)とともに株価が急落するリスクがある。
バリュー株投資は、株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)などの指標を同業他社などと比較して割安な銘柄に投資するスタイル。株価指標や財務状況などを十分に分析して割安と判断できれば投資し、適正な株価水準まで上昇したタイミングで売却する。財務分析に基づき、腰を据えての運用が可能だが、割安なまま放置される懸念もある。なお、昨今では東証がPBR1倍割れの企業に改善を促しているため、注目されている投資方法ともいえる。
株の注文方法は難しくない!
投資のスタイルが分かったところで株の買い方と売り方を押さえていこう。
株の注文方法は主に下記の3つ。なお、株の注文でよく使われる約定(やくじょう)という用語は「売買取引が成立すること」を指す。
成行(なりゆき)注文
・価格を指定せずに注文する方法
・優先的に売買が成立するため、確実な約定を重視する場合に向く
・取引が少ない銘柄の場合、思わぬ高値や安値で約定するリスクがある
指値(さしね)注文
・希望する売買価格を指定して注文する方法
・指定した価格に到達せず取引が成立しないことも
・予想外の価格で約定するリスクを回避できる
逆指値(ぎゃくさしね)注文
・指定の価格以上で買いたい、指定の価格以下で売りたい場合の注文方法
・一定の価格条件に到達した後に発注を行う
初心者は成行注文で約定を優先するか、希望の価格で指値注文を入れる方法から始めるのがよいだろう。
銘柄の選び方
銘柄選びや買い方など基本的なところで疑問が生じることもあるかもしれないので、解消していこう。何の基準もなく適当に銘柄を選んでも継続的に利益を出すのは難しく、時間ばかりがかかってしまうだろう。初心者でも業績などの最低限の基準を設けて銘柄を選ぶとよいだろう。最初は次のような条件を考慮して選ぶことも一案だ。
①東証プライム上場の有名銘柄
②配当利回りが高く、継続的に利益を出している銘柄
③興味のある株主優待があり、継続的に利益を出している銘柄
継続的に利益が出ている銘柄を選ぶことで、リスクを抑えて株式投資を始められるだろう。いずれも証券会社の検索機能を利用すれば簡単に抽出できる。
まずは一連の流れを把握し、身近な企業の検索や少額投資からの検討など、自分に合った方法で第一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。
〇流行りの投資はなんだろうか?次回『「とりあえず株式投資を始めたけれど…」という人が知っておきたい「次の一手」で差を付ける入門ガイド【米国株、IPO、ポイント投資、ロボアド】』にて詳説する。
