投資信託を選ぶ際、各販売会社が自社のサイトで公開している「売れ筋ランキング」を確認する個人投資家は多い。そのランキングを定点観測して、トレンドを追う連載。今回は、SBI証券。
SBI証券の投信販売金額人気(週間)の2026年6月第3週(6月15日~6月19日)のトップ2は前週と変わらず、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(愛称:オルカン)、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。第3位には前週第4位だった「SBI NASDAQ100インデックス・ファンド」が上がり、前週第3位だった「SBI 日本株4.3ブル」は第4位に後退した。また、トップ10圏外から「eMAXIS 日経半導体株インデックス」が第5位に、「ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)<購入・換金手数料なし>」が第8位にランクインした。
※SBI証券サイト内「販売金額人気ランキング」に基づき編集部作成。期間は2026/6/15~2026/6/19。
https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_ActionID=DefaultAID&getFlg=on&OutSide=on&burl=iris_ranking&cat1=market&cat2=ranking&file=index.html&dir=tl1-rnk%7Ctl2-fund%7Ctl3-resrank%7Ctl4-price
過去1年間のパフォーマンスでは国内半導体株に軍配
6月第3週(15日~19日)は、週前半は米国とイランが戦争終結で合意し、ホルムズ海峡の再開承認を発表したことで原油価格が5%近く急落するところから始まった。また、前週末(5月12日)に新規上場した「スペースX」が上場初日に公開価格比約20%上昇したことに続いて、15日にも約20%高と続伸したこともあってリスクオンのムードが高まった。ただ、週後半は17日に終了したFOMCで政策金利は据え置きとなったものの、インフレ懸念で複数のメンバーが年内の利上げを予想するなどFOMCメンバーのタカ派的な見方が強まり、債券利回りが上昇するなど株式市場にマイナスの投資環境となった。また週後半にはイスラエルによるレバノン攻撃を巡ってイランがホルムズ海峡の再封鎖を発表するなど中東情勢が緊迫した。
主要なインデックスでは、米国株「NYダウ」が15日、16日に史上最高値を連続して更新し、国内株インデックスの「日経平均株価」は15日から19日まで連続で史上最高値を更新して19日には終値7万1250円にまで上昇した。「TOPIX(東証株価指数)」も18日まで史上最高値を更新した。また、米国半導体株指数「SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)」は18日に史上最高値を更新している。
SBI証券の売れ筋ランキングでは「eMAXIS 日経半導体株インデックス」(設定は三菱UFJアセットマネジメント)や「ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)<購入・換金手数料なし>」(ニッセイアセットマネジメント)など、日米の半導体株インデックスファンドの人気が高まっている。国内においては、「日経平均株価」の高値更新は、国内の半導体株の上昇に負うところが大きく、米国においても「SOX指数」の上昇が顕著だ。
基準価額の推移は、「eMAXIS 日経半導体株インデックス」は6月12日の2万6117円が6月19日には3万1236円と週間で19.60%高と一本調子に上昇している。5月末時点で過去6カ月間のリターンが110.36%、過去1年間では220.37%と圧倒的なパフォーマンスを残している。AI人気に後押しされた半導体関連株人気が市場を支えている間は、引き続き堅調な値動きが期待されている。
一方、「ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)<購入・換金手数料なし>」は6月12日の5万599円から6月19日は5万5436円と9.56%高と堅調だった。5月末時点の過去6カ月リターンは88.28%、過去1年リターンは190.92%とこちらも好調なパフォーマンスになっている。
日米両市場において「半導体株」が株式市場の主役になっている。「日経半導体株インデックス」は東京証券取引所に上場している半導体関連銘柄の中から時価総額の大きな30銘柄で構成されたインデックスであり、「SOX指数」は米国市場に上場している半導体の設計・製造・販売などを手掛ける主要な30銘柄で構成されたインデックス。ともに日米の代表的な半導体関連株で構成されたインデックスになっている。「日経半導体インデックス」は2024年3月25日から公表が始まった比較的新しいインデックスであるため、より歴史のある「SOX指数」(公表開始は1993年12月1日)との3年以上の期間にわたる比較ができないが、過去1年間に限っては国内株の「日経半導体株インデックス」の方のパフォーマンスが優れている。引き続き、市場の注目を集めるであろう日米の半導体株インデックスの行方に注目していきたい。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

