NISAの普及もあり、話題にのぼることが多くなった投資信託。でも、一体どうやって選べばよいのでしょうか? 投信ライターの德永浩氏が、ちまたで注目されている2本の投資信託を比較・分析してそれぞれの特徴や強み、知っておくべきポイントを考察します。

圧倒的パフォーマンスの「金」 VS「半導体」

過去3年程度を振り返ると、最も大きく資産価値を伸ばしたのは、グローバル株式ではなく、純金(ゴールド)でした。そして、株式の中で圧倒的なパフォーマンスを残したのは、間違いなく半導体関連株でした。過去3年間のトータルリターンを比較すると、金の現物価格に連動する「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」(ピクテ・ジャパン)は163.13%でしたが、全世界株式(オール・カントリー)に連動する代表的なインデックスファンドは105.43%、米国S&P500連動のインデックスファンドは113.43%でした。そして、半導体株指数に連動する「ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体)<購入・換金手数料なし>」(ニッセイアセットマネジメント)は316.95%という成績です(2026年4月末時点)。

圧倒的なパフォーマンスを示した2ファンドは、「守りの極致」と「攻めの極致」といえるほど、真逆の性質を持ったファンドですが、あなたなら、どちらを選びますか? その違いを検証してみます。

 

2018年〜現在のガチンコ・パフォーマンス比較

この8年間は、コロナショック、歴史的インフレ、ウクライナ・中東情勢の緊迫化、そしてAI革命(NVIDIAの爆発的台頭)がすべて起きました。

 重要な違い
•    SOX:企業業績に依存 → 爆発的成長も急落もあり 
•    ゴールド:実物資産価格に連動 → 比較的安定 

■「ピクテ・ゴールド」の特徴
•    金の現物価格(米ドル建て)に連動 
•    株ではなく「実物資産」への投資 
•    インフレや金融不安時に強い 
•    ドルとの逆相関が出やすい 

 特に重要なポイント
•    金利上昇 → 金は弱くなりやすい 
•    ドル安 → 金価格は上がりやすい 

■「ニッセイSOX指数インデックスファンド」の特徴
•    米国の主要半導体企業に投資 
•    AI・データセンター需要の恩恵 
•    景気敏感でボラティリティが高い 
•    長期では高成長の中心テーマ 

特に重要なポイント
・決算発表 → NVIDIAなど主力株の決算内容で大きく変動することも
・シリコンサイクル → おおむね5年間で一巡しているシリコンサイクルの波から逃れられない

 

つまり
•    ゴールド=「価値の保存」 
•    SOX=「価値の成長」