投資信託を選ぶ際、各販売会社が自社のサイトで公開している「売れ筋ランキング」を確認する個人投資家は多い。そのランキングを定点観測して、トレンドを追う連載。今回は、SBI証券。

SBI証券の投信販売金額人気(週間)の2026年7月第2週(7月6日~7月10日)のトップ4は前週と変わらず、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(愛称:オルカン)、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、「SBI 日本株4.3ブル」、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」だった。第5位には前週第11位だった「iFreeNEXT FANG+インデックス」が上がり、第8位には前週第12位から「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」、第9位には前週第14位の「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」が上がった。トップ10圏外から3ファンドがトップ10にランクインし、人気ファンドに大きな動きが出ている。

 

※SBI証券サイト内「販売金額人気ランキング」に基づき編集部作成。期間は2026/7/6~2026/7/10。
https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_ActionID=DefaultAID&getFlg=on&OutSide=on&burl=iris_ranking&cat1=market&cat2=ranking&file=index.html&dir=tl1-rnk%7Ctl2-fund%7Ctl3-resrank%7Ctl4-price

「半導体株」から「FANG+」に人気移行

7月第2週(6日~10日)は、アルファベット、アマゾン、メタ・プラットフォームズなど6月に大規模な売り圧力にさらされたマグニフィセント・セブン(M7)が7月の月替わり前後から息を吹き返した一方、6月に11%上昇したフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は11%を超えて下落した。アメリカ連邦準備制度(FED)の金利引き上げ期待が弱まり、国際原油価格が下落したことなどが過熱していた半導体株の物色から資金が流出する要因として作用したという見方がある。

SBI証券の売れ筋ランキングでは、この市場の動きをストレートに反映し、前週は第6位だった「eMAXIS 日経半導体株インデックス」(設定は三菱UFJアセットマネジメント)が第10位に後退し、6月まではトップ10にランキングされていた「ニッセイSOX指数インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」(ニッセイアセットマネジメント)はトップ10からすべり落ちている。代わって順位をあげたのが、M7への投資比率が高い「iFreeNEXT FANG+インデックス」(大和アセットマネジメント)であり、半導体株の影響が比較的小さな「TOPIX(東証株価指数)」に連動する「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」(三菱UFJアセット)といえるだろう。

もっとも、トップ4のランキングに変化がないことから、大筋では日米の株価が引き続き堅調に推移するであろうことを基本路線としていることには変わりがないと考えられる。その中にあって、市場の動きの変化を捉えて比較的神経質に投資対象を変更している投資家も一定数存在するということだろう。2023年から2025年まで3年連続で上昇し、2026年も上半期はプラスを記録し、連騰4年目を迎えていることから、株価の先行きに関しては、さまざまに思いを巡らせる局面を迎えているといえる。