10年国債利回りが約30年ぶりの水準に上昇
特に、国内の10年国債利回りが7月9日に2.875%となり、年3%水準に迫っている。1996年9月以来、約30年ぶりの高い水準となっている。日銀は依然として政策金利の引き上げタイミングを探っている状況にあり、年内に予想される年0.25%の利上げによって10年国債利回りの3%台乗せは確実視されている。2019年から2020年にかけてはマイナス金利だった10年国債利回りが3%を超えるほどに上昇すると、株式市場から債券市場に資金を移動させようという投資家も、さすがに増えていくことになるだろう。
米国の10年国債利回りも7月第2週には4.58%にまで上昇してきており、これは今年5月に中東情勢の緊迫化による原油価格の上昇によって4.66%台に上昇して以来の水準だが、歴史的には2008年のリーマンショック以前の水準になっている。日米で数十年ぶりのこのような長期金利の上昇が、これまでのように「株式一択」という選択からの転換を促すことにつながるだろう。
SBI証券の売れ筋トップ10を株式ファンドが占めるということが当たり前になっているが、2024年ごろには同じ株式ファンドでも「高配当株」がランクインし、あるいは、「ゴールド(純金)」が入ることもあった。さらに加えて債券投資も含めたバランス型が浮上するのか、動き始めた変化の行きつく先に注目したい。
執筆/ライター・記者 徳永 浩
