NISAで資産運用の第一歩を踏み出した方も多いはず。とはいえ、「本当にこのままでいいの?」と、ふと立ち止まることはありませんか。本連載では、NISAでの着実な積立投資をベースにしながら、その「隣」に置く選択肢の1つとしてプロも注目するオルタナティブ投資の可能性をひも解きます。ナビゲーターは三井物産デジタル・アセットマネジメント取締役・丸野宏之氏。あなたの資産の広げ方を、一緒に考えてみませんか。
NISAを始めた方からの「気になる」質問
「NISAを始めて、月10万円積み立てているんです。これでひとまず安心ですよね?」
先日、ある会社員の方からこんなご質問をいただきました。40代後半、都内勤務。つみたて投資枠で全世界株型のインデックス投信を月10万円、成長投資枠ではS&P500連動型を年間上限近くまで。「NISAの枠は使い切る主義なんです」と、にこやかにおっしゃっていました。
Finaseeの読者アンケートでも、NISAつみたて投資枠を利用されている方のうち月10万円を積み立てている方は30.4%にのぼります(2025年6月、n=460)。
冒頭のご質問をいただいた方に私は、ひとつ確認してみました。
「ちなみにいま、証券取引所に上場していない資産って、何かお持ちですか?」
少し考えて、「……預金くらいですかね」と。
実はこの問い、私が仕事柄ずっと気になっていたことでもあります。
挨拶が遅くなりました。三井物産デジタル・アセットマネジメント(以下「当社」)で取締役を務めている、丸野宏之と申します。
当社は、不動産をはじめとするオルタナティブ資産の運用会社です。ファンドの組成から販売・運用までを一貫して手がける証券会社でもあります。これまで機関投資家に限られていた、数十〜数百億円規模の実物資産への投資機会を個人の方にも開いていきたい——そんな思いで事業に取り組んでいる会社です。
これから12回の連載を通じて、「NISAでしっかり積み立てているからこそ、その隣に何を置くか」を一緒に考えてまいりたいと思います。
