株を始めたばかりでは、「何となく売買しているけれど、本当にこれでいいの?」と不安になるもの。一歩先を行くために知っておきたい投資手法や基礎知識を押さえておこう。米国株やIPO、ポイント投資など注目の手法から素朴な疑問まで株式投資に役立つ情報をお届けする。

トレンドの投資を知っておこう

株式投資にもさまざまな流行がある。主な4つを取り上げて解説する。

①米国株投資

世界最大の規模を誇る米国株式市場には、アップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)などの世界的な有力企業が数多く上場している。基本的には継続した経済成長を背景に、主要な株価指数が長期にわたって右肩上がりの推移を遂げている点は米国株式市場が長期投資においても有望な市場の一つであるといえそうだ。

日本株と比較した際の大きな魅力は、成長性の高さと市場の流動性。GAFAMに代表されるテクノロジー企業をはじめ、革新的なビジネスモデルを持つ企業が次々と台頭し、世界中の投資家から資金を集めている。また、年4回の配当を実施する企業が多く、配当収入を積み上げながら長期保有するスタイルにも適しています。近年は円安の恩恵も加わり、日本人投資家にとってより身近な投資先となっている。

②IPO投資

IPO投資とは、新規公開株を購入し、上場直後の初値で売却して値上がり益の獲得を目指す手法。上場時の初値は急騰する銘柄が多いため、手堅い投資手法として知られている。一方で、上場前の株式を取得するには証券会社の抽選に当選する必要があり、必ずしも購入できるとは限らない。IPOの取扱数や抽選方式(完全平等抽選や一部優遇枠など)は証券会社によって異なる。

IPO投資は複数の証券会社から申し込むことが可能なので、多くの証券会社に口座開設しておくことも一案ではある。各社とも口座開設や維持に費用はかからない。

ただし、IPOは必ずしも値上がりが保証されているわけではなく、公開価格を下回って始まるケースもある。銘柄の事業内容や業績見通し、市場環境なども踏まえた上で判断することが大切だろう。

③ポイント投資

買物やサービスの利用で貯まるポイントは、株式投資の原資として活用できることもある。最大の利点は、手持ちの現金を消費せずに実質的な「持ち出しゼロ」で投資を始められること。

ただし、投資に利用できるポイントは限定されており、全てのポイントが対応しているわけではない。また、あくまでキャッシュバックとしての性質上、一度に多額の投資を行うことは困難だ。継続的な運用によって「塵も積もれば山となる」資産形成が期待できるというくらいに考えておいたほうがいいだろう。

さらに最近では主要な共通ポイントだけでなく、クレジットカードの決済額に応じて貯まるポイントを自動で投資に回せるサービスも増えている。これにより、意識的に手続きをしなくても、日常の支払いがそのまま資産形成につながる仕組みを作ることも可能ではある。

④ロボアドバイザー投資

ロボアドバイザー(ロボアド)は人工知能(AI)を利用した投資。投資家の許容リスクなどに応じてAIが自動で運用やアドバイスを行うというもの。ロボアドは、商品の購入や入れ替えも自動で行う一任型と、提案のみで売買は投資家自身で行う助言型の2種類がある。一任型はほぼ全自動で運用が行われる反面、助言型に比べると手数料が高め。

ロボアドの最大の魅力は、投資の専門知識がなくても始められる手軽さにあるといえる。銘柄選びや売買タイミングの判断をAIに委ねられるため、忙しくて投資に時間を割けない人や、「何を買えばいいか分からない」という初心者にも向いているだろう。運用は主に国内外の株式や債券、REITなどに分散投資する形で行われるため、リスクを抑えたバランスの取れた運用が期待できる。

一方で、自分で銘柄を選ぶ裁量型の投資と比べると大きなリターンを狙いにくい点はデメリットといえる。また、一任型の手数料は年率1%前後が目安となることが多く、長期運用においてはコストが積み重なる点も念頭に置いておこう。まずは少額から試してみて、投資の感覚をつかむ入口として活用するのも一つの方法といえる。

初心者こそ株の勉強が重要 継続して知識を身につけよう

 世の中にあふれる株式投資に関する情報は玉石混交だ。初心者のうちから正しい基礎を学ぶことが不可欠。信頼できる情報元のコンテンツなどで知識を得つつ、実際の取引経験を積むことで理解はより深まる。学習と実践を継続し、経験を積み重ねることが長期的な利益獲得の可能性を高める鍵となるだろう。