「ポラリス」に金価格・債券価格の下落が影響?
一方、トップを独走する「ポラリス」(ピクテ・ジャパン)と第2位の「世界経済インデックスファンド(三井住友トラスト・アセットマネジメント)は、それぞれ株式、債券など異なる資産に分散投資するバランスファンドだ。4月は「ポラリス」が2.30%上昇、「世界経済インデックスファンド」は6.96%上昇と堅調に推移したものの、5月になって債券市場が下落(金利上昇)している関係でパフォーマンスが悪化している。
「ポラリス」は4月末時点の資産構成比が「株式」32.5%、「債券」34.9%、「金」29.2%とやや「金」に対する比率を落としているものの、ほぼ3等分に分散投資している。「金」の価格は一時の上昇の力が鈍り、おおむね横ばいで推移しているが、「債券」は原油価格が高止まりしている関係で5月に入ってから利上げを警戒した下落相場になっている。「世界経済インデックスファンド」は、「株式」に50%、「債券」に50%という基本配分比率で運用しているため、債券市場の下落は好調な株式市場の上昇を相殺する結果になりかねない。
世界の債券市場は、5月15日には国内10年債利回りが1997年5月以来の高水準2.73%をつけ、同じ日にドイツの10年債利回りは2011年5月以来15年ぶりの高水準3.17%になった。そして、5月19日には国内10年債利回りは1996年10月以来およそ29年半ぶりの高水準となる2.80%まで上昇し、米30年債利回りも約19年ぶりの高水準5.19%を記録した。世界的に金利上昇(債券価格は下落)局面を迎えている。このまま金利が一段と上昇するようであれば、株式市場の先行きにもマイナスの影響を与えかねない。今後の金利の動きにも注意が必要だ。
執筆/ライター・記者 徳永 浩
