投資信託を選ぶ際、各販売会社が自社のサイトで公開している「売れ筋ランキング」を確認する個人投資家は多い。そのランキングを定点観測して、トレンドを追う連載。今回は、SBI証券。
SBI証券の投信販売金額人気ランキング(週間)の2026年4月第1週(3月30日~4月3日)のトップ2は前週(3月23日~27日)と同じだった。トップに「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(愛称:オルカン)、第2位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。「オルカン」は2025年2月以来、トップを堅持している。第3位には前週第6位だった「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」が上がった。また、前週第7位だった「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」が第6位に、前週は第10位だった「iFreeNEXT FANG+インデックス」が第7位に上がった。前週第3位だった「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」は第5位に下がり、前週第5位だった「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)は第9位に後退した。
※SBI証券サイト内「販売金額人気ランキング」に基づき編集部作成。期間は2026/3/30~2026/4/3。
https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_ActionID=DefaultAID&getFlg=on&burl=iris_ranking&cat1=market&cat2=ranking&file=index.html&dir=tl1-rnk%7Ctl2-fund%7Ctl3-resrank%7Ctl4-price
イラン戦争の終結期待で株価は反発したが…
2026年2月28日に始まった米国とイスラエルによるイラン攻撃は、米国のトランプ大統領によると4週間~6週間で終結するとされていたため、3月最終週(4月第1週)は終結に向けたカウントダウンが始まってもおかしくないタイミングだった。世界の主な株価は3月第4週末(3月27日)を底にして第5週のはじめ(3月30日)から上昇に転じた。
4月1日午後9時(現地)には米トランプ大統領がイラン情勢について国民向けにテレビ演説すると伝えられたことで戦争終結への期待は高まり、株価は一段高に進んだ。しかし、演説では戦争終結へのスケジュール等が示されることはなかった。4月1日には1バレルあたり100ドル近辺にまで下がっていたWTI原油先物価格は演説の結果を受けて111.54ドルと約3年9カ月ぶりの高値に進んだ。この原油価格の動きを受け、4月2日のアジア市場では株価が急落し、反発の上昇力が大きくそがれた。
世界の株価はおおむね2月27日をピークに下落し、3月下旬まで下落を続けた。国内の主要株価指数である「日経平均株価」は3月31日にピーク比でマイナス13.23%、「TOPIX(東証株価指数)」はマイナス11.19%となり、高値から10%超の下落率になり、経験則としていわれる「調整局面」に入った。「調整局面」に入ると高値奪還までは数カ月の期間を要する。ドイツ「DAX」は1月13日の高値から3月27日の安値までマイナス12.27%、英「FTSE100」は2月27日をピークとして3月23日までマイナス9.32%となっている。
米国株は「NYダウ」がピーク比でマイナス10.01%、「S&P500」が同マイナス9.10%、「NASDAQ総合」が同マイナス13.21%となり、「NYダウ」と「NASDAQ総合」は「調整局面入り」の目安となるマイナス10%に達している。ピーク比で20%を超えると「弱気相場」入りといわれ、高値奪還までは通常、年単位の期間が必要とされているだけに、これからの動向が注目される。

