売れ筋は「FANG+」などハイテク株の反発に期待

このような市場の変化があったが、SBI証券の投信売れ筋では依然として三菱UFJアセットマネジメントが設定する「オルカン」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がトップ2にある。そして、4月3日までの週で目立ったのは「S&P500」や「FANG+」などのインデックスファンドに人気が戻り、2025年末まで市場をけん引してきた米大型ハイテク株を軸に置いた相場の再来を期待するような動きになっている。SBIアセットマネジメントが設定する「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」や大和アセットマネジメントが設定する「iFreeNEXT FANG+インデックス」が前週よりも大きくランクアップした。

基準価額の動きを振り返ると、両ファンドともに週半ばの3月31日に最安値をつけ、その後、4月1日~3日までは大きく切り返す動きになっている。「iFreeNEXT FANG+インデックス」は、2025年12月高値から2026年3月31日の安値までの下落率が19.09%という大きな値下がり率となっており、「下げ過ぎ」と見た買いが入ったのかもしれない。イラン戦争の影響が短期間で修復されると期待すれば、AIブームがけん引するハイテク株人気が再燃しても何らおかしくないため、下落率が大きい同ファンドに押し目買いが入るのは理解できる。ちなみに、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は2026年1月高値から3月31日の安値までの下落率は8.31%と「iFreeNEXT FANG+インデックス」と比較すると半分程度にとどまっている。

米国市場が4月3日にグッドフライデーで休場だったため、今回のランキングは原油価格が1バレル=110ドルを突破した影響を織り込んだとは言えない状況だ。トランプ大統領は「米国は原油を中東から買っていない。米国には十分な原油の供給余力がある」と強調しても、原油市況の動きと米国経済は無関係ではいられないだろう。インフレ懸念が再燃し、米国の利下げ期待が一段と後退するようなことになれば、株価が一段安してもおかしくない。4月3日までの週で観測された「FANG+」などハイテク株への反発期待がどこまで腰の入ったものであるのか? 今後の動きを注意深く見守りたい。

執筆/ライター・記者 徳永 浩