「ライフ・ジャーニー」の運用力への期待

「ライフ・ジャーニー(かしこく育てるコース)<最高の人生の描き方>」の特徴は、固定された資産配分比率ではなく、市場の変化に応じて資産配分比率を調整することだ。「年率10%程度のリスク量」を目標に、世界各国の債券、株式、不動産投信(リート)等に分散投資している。中期的な目標リターンを「短期金利相当分+年3%程度」においてインフレから資産を守りながら着実に資産価値を高めることを目標にしている。同ファンドが現在短期金利の指標としている1カ月TONA(複利)※は0.5%~0.7%程度の水準であり、そこに年3%程度の上乗せを狙っていることになる。 ※TONA=金融機関同士がやりとりする際の短期金利

しかし、実際のリターンは、2026年2月末時点で過去1年が22.36%と目標リターンを大幅に上回る成績になっている。リスク(標準偏差)は8.33%に抑えているため、リスク管理はしっかり行っていながら非常に高いリターンを稼ぐことができた市場環境だったということもいえるだろう。

現在のような「株価が上がり過ぎているのではないか」と懸念される環境下では、「年率10%程度のリスク量」を目標にしている運用姿勢が安心感になる。2026年1月末基準の月報では「引き続き、株式のウエートをやや高めで維持した一方、債券のウエートをやや抑制気味」にしているとしているが、2月末のイラン戦争の開始を受けてさまざまな可能性を考えた配分比率の変更を行っているものと考えられる。

ファンドでは「債券」だけでも、国債の他、投資適格社債、ハイイールド社債など異なる性格を持った債券を市場環境に応じて使い分けている。株式も先進国や日本株式を中心に保有しているものの新興国株式も一定程度保有している。リートも含めて国内外の株式、債券に投資することで円に対する外貨リスクを考慮し、ポートフォリオ全体のリスク管理を行っている。

世界最大の経済大国である米国が関与する戦争が起こり、しかも、世界各国の重要なエネルギー供給拠点である中東で戦闘が繰り広げられていることは、世界経済にとって深刻に憂慮すべき事態だ。単純に時価総額の大きな銘柄を順番に組み入れるようなインデックスファンドでは戦争で受けるダメージをストレートに受け止める結果になりかねない。このような環境下では、専門的な知見のある運用者がさまざまな情報を分析し、見通しを判断した上で最善と思える対応をとってくれるアクティブファンドの力に頼りたくなるのではないだろうか。目標リスクを定めてフレキシブルに資産配分を変更する「ライフ・ジャーニー(かしこく育てるコース)<最高の人生の描き方>」は中東で紛争が始まったことで、一段と注目度合いを高めることになると考えられる。

執筆/ライター・記者 徳永 浩