投資信託を選ぶ際、各販売会社が自社のサイトで公開している「売れ筋ランキング」を確認する個人投資家は多い。そのランキングを定点観測して、トレンドを追う連載。今回は、三井住友銀行。
三井住友銀行の投信売れ筋ランキングの2026年1月のトップ2は前月と同じ「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)<世界のベスト>」、「三井住友・225オープン」だった。このトップ2は2025年10月以来4カ月連続で続いている。第3位には「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」が上がった。「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)」は第9位にもランクインしており、「ゴールド」への関心の高まりを感じさせる。一方、2025年11月までは第3位にランクされていた人気ファンドの「SMBC円資産ファンド」は第6位にまで後退し、「GSグローバル・パーシャルヘッジ社債ファンド」も第10位にランクダウンするなど、「安定」をめざすファンドへの支持が下がった。
※三井住友銀行サイト内「ファンドランキング」の「販売額」「1カ月」のデータに基づき編集部作成。期間:2026年1月1日~1月31日。
https://fund.smbc.co.jp/smbchp/main/index.aspx?F=fnd_rank_sales_1m
リスクテイクで「日本株」「ゴールド」「米国株」に人気
三井住友銀行の販売額の上位にゴールド単体に投資する「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」(設定はピクテ・ジャパン)や米国株式30銘柄で構成された株式インデックスに連動する「三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数オープン(為替ヘッジなし)」(設定は三井住友DSアセットマネジメント)がランクアップし、反対に株式や債券等に分散投資する「SMBC円資産ファンド」(設定は三井住友DSアセット)や新興国を含む全世界2500銘柄程度に分散投資する「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド」など分散投資によってリスクを抑えることをめざすファンドがランクダウンしている状況には、投資家が「リスクテイク」の姿勢を一段と強めていることがうかがえる。
2025年の株式市場は、4月2日に米国トランプ大統領が発表した米国の主要な貿易相手国に対する高率な「相互関税」による経済混乱懸念で米国株式市場をはじめ主要国の株価が急落したものの、その混乱の影響は長続きせず、1年間をトータルでみると米国株式の主要株価指数は2023年、2024年に続いて3年連続の2ケタ上昇を記録。日本や欧州の主要国の株価は2025年に年率20%を超える上昇率となった。また、中国株やインド株も上昇し、世界的な株高が続いている。この流れに乗るのであれば、分散投資によってリターンを削ってリスクを抑えるのではなく、「米国」や「日本」など特定市場に賭けて、より高いリターンをめざしたいという欲求が強まってしまうのだろう。
