投資信託を選ぶ際、各販売会社が自社のサイトで公開している「売れ筋ランキング」を確認する個人投資家は多い。そのランキングを定点観測して、トレンドを追う連載。今回は、みずほ銀行。
みずほ銀行の投信月間販売額ランキングの2026年2月のトップは前月と同様に「ピクテ・プレミアム・アセット・アロケーション・ファンド」だった。第2位には前月第4位だった「キャピタル世界株式ファンド」が上がり、前月第2位だった「インターナショナル・オポチュニティ・ファンド(為替ヘッジなし)(愛称:未来の世界(除く米国))」は第4位に下がった。第3位は前月同様に「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」だった。また、トップ10圏外から「JPモルガン・グランド・アセット・アロケーション」が第9位に、「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)」が第10位にランクインした。一方、「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカ ICA」と「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」はトップ10圏外に落ちた。
※みずほ銀行サイト内「投資信託ランキング」の「月間販売額ランキング」に基づき編集部作成。期間:2026年2月1日~2月28日。
https://www.mizuhobank.co.jp/fund/ranking/index.html
バランス型ファンド選好でリスク管理を強化
みずほ銀行の投信販売額ランキングでランキングトップの「ピクテ・プレミアム・アセット・アロケーション・ファンド」(設定はピクテ・ジャパン)は、「株式」に41.3%、「債券」に33.6%、「金・その他コモディティ」に17.9%(2026年2月末時点)と多様な資産に分散投資するバランス型のファンドだ。同ファンドは、2024年4月以来、一貫してみずほ銀行の販売額ランキングでトップを維持している(2025年9月に単位型の「Oneグローバル債券ファンド2025-10(限定追加型)(為替ヘッジあり)」がトップで同ファンドが第2位になった例外はある)。2026年2月末時点の1年リターンは24.48%と、代表的な「全世界株式(オール・カントリー)」インデックスファンドの30.88%には劣るものの、リスク(標準偏差)は6.81%と全世界株式インデックスファンドの12.01%と比較して大幅に小さいことが特徴だ。
販売額トップのファンドがバランス型ファンドなのは、メガバンク3行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)の中でみずほ銀行だけで、証券会社や多くの銀行で株式インデックスファンドや株式アクティブファンドが売れ筋でトップになるケースが多い中にあって、珍しいケースだ。
「ピクテ・プレミアム・アセット・アロケーション・ファンド」はバランス型だからといってリスク管理を重視するあまり、パフォーマンスを二の次に考えているファンドではない。運用ポートフォリオの特徴として、その時々の市場環境に応じて資産の配分比率をフレキシブルに変更する他、純金(ゴールド)を主要な投資対象の1つとして全体の20%を超えて保有することもある。2026年2月末時点で1年間のリターンが24.48%、2023年9月8日から約2年5カ月間の設定来リターンは44.88%(年率16.17%)になっている。リスクが年率6%台にとどまるために、運用の効率性をはかるシャープレシオ(リスク当たりリターン)は3.20で、平均的な成績とされる0.5~1.0、非常に優れた運用成績とされる2.0以上を大幅に上回っている。

