NISAをやっている人は幸せになれるのか

2024年1月に大幅拡充されたNISA制度が、さらなる規制緩和がありそうだと話題となっています。政府の資料(骨太の方針2025等)や金融庁の税制改正要望がNISAの見直しについて触れています。

NISA制度の口座数はすでに2696万口座※1あり、国民の5人に1人以上がNISAをやっている、ということになります。もしかするとあなたの周囲でも、NISAをやっている、という人がたくさんいるかもしれません。
※1 出所:金融庁「NISA口座の利用状況調査」(令和7年9月24日公表)

NISAは投資の収益が非課税となる仕組みです。国内に居住している成人であれば誰でも口座が開けます(18歳到達者は来年の1月から)。投資元本の累計で1800万円まで非課税となり、最大で1年あたり360万円まで投資を行うことができます(積立投資を行うつみたて投資枠が年120万円、スポットで投資を行える成長投資枠が年240万円)。

今回少し考えてみたいのは、NISAが流行しているとはいえ、NISAをやっていて私たちのウェルビーイングが高まるのかどうか、というテーマです。私たちの幸福度を高める力が、NISAにはあるのでしょうか。