個人投資家5000人を対象に金融資産の運用状況やNISAなどの利用状況、さらに年収や保有資産額などまで幅広く質問した「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)が2025年9月に発表された。調査では株式投資についても質問をしており、個人投資家の投資方針や平均保有期間などが詳らかになっている。長期保有でじっくり取り組んでいるのか、配当や株主優待を重視しているのか。

約半数が「長期保有しつつ値上がり益で売却」

調査では、「有価証券の投資方針について、最も当てはまるものを教えてください」と尋ねている。そのうち株式については、「概ね長期保有だが、ある程度値上がり益があれば売却する」という回答が49.0%と約半数を占めている。

株式の投資方針(株式保有者)

株式の投資方針(株式保有者)を表した図表
 
出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)
 

前回調査とほぼ同様の傾向で、多くの人が長期保有を基本としながらも適切なタイミングでの売却を視野に入れていることが分かる。

次に多かったのは「配当・分配金・利子を重視している(配当等の状況によっては売却する)」で21.4%。さらに「株主優待を重視している」という声も10.6%あり、両者を合計すると3割以上の投資家がインカムゲインや株主優待といった継続的なリターンを重視していることが明らかになった。

なお、選択は単一回答であるため、回答者は最も重視している点を1つ挙げたことになる。そのため、配当や株主優待との答えも長期保有に含まれると考えると、約8割が長期投資を目指していると判断できそうだ。

一方、「値上がり益重視であり、短期間に売却する」という短期売買志向の回答は10.6%。株主優待の重視と同率となっている。「特に決めていない」という投資方針が明確でない層も8.1%いる。

●前編「【個人投資家3600人の株式保有額ランキング】調査が明かす株式投資のリアル「主流はいくらか?」」