「3カ月未満」の短期保有が最も多いのは30代以下

保有期間を年代別に見ると、年代が高くなるほど保有期間が長くなる傾向にある。30代以下の平均保有期間は40.4カ月(約3年4カ月)だが、60〜64歳は74.8カ月(約6年2カ月)、70代以上は72.8カ月(約6年1カ月)となっている。

特に、保有期間が10年以上の割合は年代による違いが顕著だ。40代では17.7%にとどまるのに対し、60〜64歳では40.4%、65〜69歳では32.4%、70代以上では37.1%となっている。興味深いのは60〜64歳が以降の年代よりも高い点だ。65歳以上では、老後生活の資金にあてるため売却する人が増えるのかもしれない。

若い世代ほど投資年数がまだ短い人が多いため、相対的に他の年代より保有期間が短い傾向にあることは明白だ。しかし、それ以上に若い年代ではより短期間での売買傾向があるようだ。30代以下の保有期間を見ると、「2日〜1カ月未満」が4.6%、「1カ月〜3カ月未満」が6.9%と、他の年代より高い。

日本の個人投資家は堅実な長期投資志向

調査結果から、全体的に「長期保有しつつも適切なタイミングで売却する」という堅実な投資スタイルの人が多いことが分かる。特に配当や株主優待を最重視する層が合わせて3割以上いることは、単に株価の上昇を狙うだけでなく、継続的なリターンを重視したり、優待を楽しみに投資を行ったりしている層の厚さがうかがえる。また、平均保有期間が5年を超えていることからも長期的な資産形成を目的に株式投資をしている人が多いといえそうだ。

調査概要 調査名:「個人投資家の証券投資に関する意識調査」 調査主体:日本証券業協会 調査報告書公表:2025年9月 調査実施期間:2025年4月15日~19日 調査対象:日本全国の 18 歳以上の有価証券保有者 5000 人