生命保険の加入率は5割超、「保険離れ」は改善か
60歳以上の男女2188人に「老後に備えた民間保険等の加入状況」について聞いた結果が2025年6月10日に内閣府が公表した「令和7年版 高齢社会白書」にまとめられている。結果、最も加入率が高いものは「生命保険」56.0%だった。
【60歳以上】保険等加入ランキング
1位 生命保険 56.0%
2位 病気やけがのための保険 50.7%
3位 個人年金 19.7%
4位 介護のための保険 13.3%
5位 企業年金 13.0%
6位 その他 1.9%
※複数回答。「いずれも加入していない」を除く
出所:内閣府「令和7年版高齢社会白書」よりFinasee編集部作成
2番目に多かったのは「病気やけがのための保険」50.7%となり、この2つにはいずれも過半数が加入していることが分かった。複数回答が可能であるため、両方に加入している人もいると推察される。以降、「個人年金」19.7%、「介護のための保険」13.3%、「企業年金」13.0%と続く。
注目すべきは、前回調査(2019年度)と比較しての変化だ。生命保険の加入率は48.3%から56.0%へと7.7ポイント上昇。同様に「病気やけがのための保険」は29.3%から50.7%へと21.4ポイントもの大幅な上昇を見せている。
また、「いずれも加入していない」との回答が前回調査時には36.2%だったが、今回は17.2%へと、実に19.0ポイントも低下している。高齢者の間で民間保険等による老後の備えへの意識が大きく高まっていることを如実に示す結果となった。