60歳以上の月収「30万~40万円未満」が最多も、大きな差

全国の60歳以上の男女に現在の仕事および年金による1カ月当たりの収入を聞いた国の最新調査※では、最も多かった金額帯として「30万~40万円未満」(年額360万~480万円未満)が挙げられ、全体の15.0%を占めた。比較的多いような印象を与えるが、配偶者あるいはパートナーと同居している場合は2人分を合算した金額での回答となることが一因でもある。

次いで「20万~25万円未満」(年額240万円~300万円未満)14.9%、「25万~30万円未満」(年額300万円~360万円未満)12.9%の順となっている。

※内閣府「令和7年版 高齢社会白書」(2025年6月10日公表)

現在の1か月当たりの収入額(全体)を表した図表
 
出所:内閣府「令和7年版 高齢社会白書」
 

【60歳以上】月収ランキング

1位 30万~40万円未満(年額360万~480万円未満)15.0%
2位 20万~25万円未満(年額240万~300万円未満)14.9%
3位 25万~30万円未満(年額300万~360万円未満)12.9%
4位 15万~20万円未満(年額180万~240万円未満)12.0%
5位 10万~15万円未満(年額120万~180万円未満)10.9%
5位 40万~60万円未満(年額480万~720万円未満)10.9%
7位 5万~10万円未満(年額60万~120万円未満)7.3%
8位 80万円以上(年額960万円以上)2.8%
9位 60万~80万円未満(年額720万~960万円未満)2.3%
10位 5万円未満(年額60万円未満)1.6%
11位 収入はない 0.9%
※不明・無回答(8.5%)除く

出所:内閣府「令和7年版高齢社会白書」よりFinasee編集部作成

注目すべきは「収入はない」と回答した割合がわずか0.9%に過ぎないことだ。ほとんどの高齢者世帯は、年金や就労など何らかの形で収入を得ていることが分かる。なお年額でみた場合の収入の中央値※は280万円となっている。

※データを並べたときに真ん中に位置する値のこと