在職中に年金がカットされてしまう在職老齢年金制度。その支給が停止する基準額が改正されることになり、高収入でもカットされにくくなると言われています。しかし、必ずしもそうとは言えない場合もあります。

64歳社長が直面する年金カットの悩み

会社社長で厚生年金加入者となっている友行さん(仮名・64歳)。年金が受け取れる年齢は65歳からとなっています。65歳から老齢基礎年金と老齢厚生年金(報酬比例部分・経過的加算額)が支給されますが、引き続き会社経営を続けて、月100万円の役員報酬を受け取り続ける予定です。

「生涯現役を目指して会社経営も頑張れるだけ頑張りたい。けど、役員報酬が高いと年金はカットされるんだよなぁ。役員報酬と年金を合わせて51万円を超えるとカットされ、51万円が2026年度から62万円になるらしいけど」と在職老齢年金制度とその改正について耳にします。しかし、実際その細かいところについてはよく知らないため、詳しい話を聞くため、年金事務所に行くことにしました。