美智子さんが選んだ相手は?
実際に美智子さんは婚活を始めて最初の数カ月、希望条件を「同年代の医師や弁護士など専門職」に設定していました。しかし、紹介されたお相手と会うたびに、「自分と同じぐらい忙しい人ばかりで、互いの生活がすれ違ってしまうのではないか」という不安を感じてしまったそうです。
そこで私どもは、美智子さんと再度話し合いを行い、あえて異業種の男性を紹介することにしました。最初は半信半疑だった美智子さんですが、実際にお見合いをしてみると、自分と違う分野の話が新鮮で面白く、気楽に会話ができることに気づきました。
特に印象的だったのが、あるIT企業に勤める同年代の男性とのお見合いでした。彼は収入こそ美智子さんより低かったものの、穏やかで家庭的な性格で、美智子さんの理想だった「家庭を温かく支えるパートナー」として申し分のない方でした。
婚活を通じて、美智子さんは「母が願った医師の道も悪くなかった。でも、これからは自分の望む人生を歩いていい」と、はっきり気づいたのです。そして、この男性となら「自分らしく仕事を続けながら、温かい家庭も築いていける」と前向きな気持ちになれたと話してくれました。