新NISA投資額 「上限いっぱい派」と「少額にとどめる派」に二極化

新NISAでは、成長投資枠が240万円、つみたて投資枠が120万円と、非課税枠の年間上限が決まっている。非課税枠を使い切って制度をフル活用したいという人もいるかもしれないが、毎月の収入と支出のバランスもあるだろうし、投資には元本割れのリスクもある。NISA民はいくら投資にあてているのか気になるところだ。

結果を見ると、成長投資枠では年間上限近くである「220万円以上240万円未満」が21.2%と最も多く、次いで「1万円以上20万円未満」(11.0%)、「100万円以上120万円未満」(10.9%)と続く。制度の枠を最大限活用しようとする人と、少額に絞って投資する人に二極化しているようだ。

こうした傾向はつみたて投資枠でも同じで、月間上限に近い「9万円以上10万円未満」が最多で24.4%。「1万円以上2万円未満」(11.6%)、「3万円以上4万円未満」(9.4%)と続いた。

●新NISAの投資実績はどうだったのだろうか。後編:【新NISA1年目、「利益が出た人」と「出なかった人」の割合は? はたしてNISAを”続けたい”人はどのくらいいるのか】にて詳報する。

調査概要 調査主体:株式会社oricon ME 調査名:2025年 オリコン顧客満⾜度®調査 ネット証券利⽤者の「新NISA」利⽤実態データ 調査期間:2024年9月4日〜2024年9月13日 調査対象:全国18歳〜84歳の男女で、現在、証券会社で投資商品を運⽤しており、所定の条件※を満たす4978人(※投資商品の運用について、以下のすべての条件を満たす人…インターネット経由で⾏っている人、過去1年以内に年1回以上取引をした人、主に、国内株式、外国株式、投資信託、債券、先物・オプションのいずれかの投資商品を取引している人)