新NISA開始で最大のハードルは「制度がよくわからない」
メリットが多い新NISAだが、まだNISA口座を開設していない人も一定数いる。なにがハードルになっているのか。
今回参考にするのは株式会社oricon MEによる、現在、証券会社で投資商品を運⽤し、所定の条件※を満たす全国4978人(18歳〜84歳)を対象にした調査。
同調査によれば、NISA口座を開設していない理由で最も多いのは「NISAの制度についてよくわからないから」で19.0%。次いで「通常取引とNISA取引の二重管理が面倒だから」(14.5%)、「開設手続きが面倒だから」(13.4%)と続く。
前編:【新NISA「最も利用している年代」や「投資額」が明らかに 約5000人を対象にした調査が示す実態とは】
もちろんネット証券各社もウェブサイト上で新NISAについてわかりやすく解説しているが、そもそも投資がなんなのか、よくわかっていないという人も少なくないだろう。金融経済教育なども含めて、知識の差をどう解消していくかは課題の1つかもしれない。
※投資商品の運用について、以下のすべての条件を満たす人。
インターネット経由で⾏っている人、過去1年以内に年1回以上取引をした人、主に、国内株式、外国株式、投資信託、債券、先物・オプションのいずれかの投資商品を取引している人 ただし、運用商品数は問わない