年収1200万円以上の世帯では「約9割」が金融資産を持っている
全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)から年収1200万円を超える世帯の回答をランキングで見ていきましょう。まずは「金融資産」についてです。
※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)
金融資産保有率(年収1200万円以上、総世帯)
保有している 90.3%
保有していない 9.7%
約9割(90.3%)が金融資産を「保有している」と回答。年収が1200万円を超える世帯ということで、金融資産を蓄えている家庭がほとんどのようです。一方で「保有していない」と回答した世帯も約1割(9.7%)あります。
「年収1200万円超なのに、金融資産がないとはどういうこと?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
この設問では、金融資産の定義を「預貯金のうち運用資金や将来に備えたものと、投資用の有価証券(株式や投資信託など)」としています。つまり、生活費などはあらかじめ除かれています。そのため年収1200万円超であっても、将来への備えや投資用としての金融資産は持っていないという回答があったことになります。