夫が繰り上げると遺族年金も少なくなるのは本当?

晶子さんは「夫は62歳で亡くなってしまった。繰上げしていなかったら年金は受け取らないまま他界してたのよね」「けど、私は長生きするかもしれない。これから20年30年あるかもしれない人生。どうやって生活していけばいいのかな」と考えるようになります。

ここで晶子さんが気になったのが遺族年金。「遺族年金は夫の老齢厚生年金の4分の3って聞いたけど、夫が繰上げして少なくなっていたから私への遺族年金も減らされちゃうのかな。いくら受けられるんだろう」と不安がよぎります。

学さんの葬儀も済ませた晶子さんはすぐに年金事務所に行きます。そこで窓口の職員に「夫が他界したことで遺族年金があるみたいですけど、夫は自分の年金を繰上げしてしまったので、年金を減らされて受け取っていました。その分私の遺族年金も少なくなってしまいませんか?」と尋ねます。

これに対して職員は「それについてはご心配なく。繰上げしたからといって遺族年金そのものは減りませんよ」とのことでした。それを聞いて安心した晶子さん。晶子さんはその計算方法について案内を受けることになりました。

●職員の説明を聞いて、晶子さんが今後の生活への見通しを立てられた理由とは? 後編【これで生活は何とかなりそう…おひとりさまになった50代女性が老後資金の不安を解消できたワケ】で詳説します。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。