夫が亡くなり年金事務所へ行く妻

それから、数カ月後の10月に74歳で秀治さんは本当に亡くなってしまいました。秀治さんは老齢年金受給者だったことから、死亡による年金の手続きがあると聞かされ、正子さんは年金事務所に行きます。

そこで窓口の職員に「夫が他界してこれから先、やっぱり私に遺族年金はなさそうよね」と確認します。すると職員からは「いえ、遺族年金は支給されますよ」との回答でした。予想外の回答に「生前、夫は25年掛けてないから無理だと言っていたのに……?」と不思議に思います。

秀治さんが25年未満なのは事実なのに、なぜ、正子さんに遺族年金が支給されるのでしょうか。

●受け取れないと思っていた遺族年金が支給されることに。そのカラクリは後編【遺族年金は“0円”だと思っていたのに…「安心して大丈夫だからね」69歳妻が夫に伝えたかった言葉】で詳説します。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。