<前編のあらすじ>
今回紹介する仲田敬一さん(仮名)は、銀行員として長年働いてきた離婚歴のある男性です。定年を迎えた後も継続雇用で仕事を続けています。
家事などは一通りできますが、「1人で料理をしても味気ない。やはりパートナーが欲しい」と寂しさを感じて、62歳で再婚を決意。筆者の運営する結婚相談所へ入会しました。
年齢のこともあり、入会当初こそ「相手がいるのでしょうか」と不安な面持ちでしたが、ひとたびお見合いをしてしまえば女性たちは敬一さんの魅力に気付き「もう一度会いたい」という声が後を絶ちません。
見た目はスマートで経済力があり、会話も上手。敬一さんは相当にモテる人だったのです。
●前編:【驚き! 60代男性が婚活開始直後にモテ期到来…プロが分析する「9つの理由」】
魅力を感じる女性はなかなか現れず……
彼は相手の良いところを見る特技があったので、「あの方は素朴ですてきだ」「この方は優しくて家庭的な方だ」などとよく女性を褒めていました。
女性側から「早く結婚して!」と迫られるといううれしい悲鳴をあげていましたが、結婚相談所は3カ月スパンで結果を出すというルールがあります。3カ月お付き合いをしても成婚につながらない場合は、その人とはそれ以上進めません。敬一さんも、3カ月お付き合いをするとお断りをしていました。
理由を敬一さんに聞くと「すてきな人なんだけれどね」と言葉を濁すばかり。つまり決め手に欠けるということでした。結婚を決めるための何かが足りなかったのです。