「理想のセカンドキャリア」を支えた経済的基盤

65歳以降のことは未定とのことですが、「求められれば続けていこう」と考えているそうです。本業の仕事にもやりがいを見つけら、プライベートでも楽しんでNPO法人や一般社団法人に関わっておられる金子さん。定年後の居場所を、定期的な収入のあるうちにボランティアという形で見つけました。

仕事は体力と相談しながら、勤務時間や形態を変えることもできるでしょうし、プライベートの活動も、運営スタッフとしても関われる状況ができています。65歳の節目を迎えても、複数の選択肢から進むべき道を選べるでしょう。まさに理想的なセカンドキャリア活動だと言えます。

ここでポイントとなるのは、長年のサラリーマン勤務により、ある程度の「経済的基盤」があったことです。65歳からは年金受給も選択できますし、必要以上にお金の心配をしなくて済む状況だからこそ、関心のあることに心置きなく打ち込めたのではないでしょうか。

金子さんが語る「定年後への備え方」

シニアにとっての喜びの1つである「人のためになっている」ことを実践し、人から必要とされているのは素晴らしいことです。金子さんはセカンドキャリアに向けた活動がうまくいく秘訣(ひけつ)を次のように語ってくれました。

「何か興味があるものがあれば取りあえずやってみたらいいですよ。やってみて自分に合わないと思ったら辞めたらいいんです。何回かするうちにしっくりくるものが見つかってきます。そしてやり始めてしばらくすると全体像が見えてきます。取りあえず始めてみることが大切ですね」

体験談から学ぶこと

・現役時代に好きな分野に関わる

現役のうちに何か興味がある分野、好きな分野に関係するNPO法人活動に関わることで定年後の自分の居場所が見つかることがあるので、まずは行動することが大切です。

・会社の経験を会社以外の場所でも活かす

会社の長年の仕事の中で培ってきた自分の強みは、会社以外の場所で活かすことも可能で、自己肯定感も高まり、自身の成長にもつながります。

・興味のある場所を見つけたら、継続して関わってみる

長くNPO活動を続けることで、いずれ運営側として深く関わっていけて、かけがえのない定年後の居場所作りができます。

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誰もが過去を振り返った時に「あの時が転機になったね」ということがあります。金子さんの場合は1枚のチラシがきっかけとなったように、始まりはささいなことかもしれないので、それを逃さないよう行動を始めることが大切ですね。