背中を押した的確なアドバイス

「瀬戸さんの元カレを否定するつもりはないけれど、私は、お金はやみくもにためるものではなく、使うためのものだと思っています。瀬戸さんくらいの年齢なら、資格を取りたい、大学院で学び直したいといった目標があるでしょう? プライベートで旅行をたくさんしたいとか、女子力を上げる投資をしたいという人もいるかもしれない。もう少し年上の家庭を持つ人なら、マイホームや子供の教育にお金がかかる。だからこそお金をためたいわけだけれど、今の日本は低金利で思うようにお金が増やせないから一部を投資に回して運用効率を高めていこうということよね」

久保田さんの指摘は砂漠を潤す水のように心にしみて、ああ、私はこういうアドバイスを求めていたんだと改めて思いました。

「新しいNISAは、生涯にわたって非課税で効率的に資産が運用できる、これまでになかった画期的な制度です。個々人の資金計画に合わせてうまく活用していくことが大事になります。値動きが怖いから投資したくないという人には勧めないけれど、瀬戸さんはそんな風に見えないし、自分のライフプランについてもしっかり考えようとしている。だから今日、ここにいるのよね」

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久保田さんの提案を受けて、私は新NISAスタートからひと月遅れで積み立てを始めることにしました。

購入するのはオルカンなど人気の全世界株式型でもS&P500でもなく、SDGs活動に熱心な企業に投資するファンドにしました。5年後、10年後はそういう企業がリードする社会になってほしいと思ったからです。

毎月の積立額は1万円ですが、今後は久保田さんの意見を聞きながら、気になる企業の株を適宜、成長投資枠で買っていきたいと考えています。

最近は時折、諒太のYouTubeを見ることもあります。相変わらずの投資オタぶりに苦笑しつつ、「諒太は諒太で頑張ってね」と割り切れる自分がいることに驚いています。久保田さん、そして私を久保田さんと出会わせてくれた理名には感謝しかありません!

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。