2児を抱えてフルタイムで働く高柳亜衣さん(仮名)が目標とするワーキングウーマンは、母親の姉の今年75歳になる伯母さんです。
「伯母は高卒後に就職した食品メーカーで何度か肩たたきに合いながらも気丈にこらえて定年まで勤め上げました。独身を通していますが、経済的にも自立し、病気や事故の時も誰にも頼ろうとしませんでした」
しかし、その伯母さんが70歳を過ぎてとんでもないトラブルに巻き込まれました。定年後に出会った事実婚の相手の男性が亡くなった後、その息子さんから葬儀に呼んでもらえなかっただけでなく、男性のお金を持ち出したといった因縁をつけられたのです。高柳さんは当時身重でしたが、ショックのあまり寝込んでしまった伯母さんに代わって立ち上がります。
そして、その高柳さんを力強くサポートしたのが、高柳さんが“正義の味方”と呼ぶある専門家でした。高柳さんに、伯母さんが受けたひどい仕打ちと、“正義の味方”の活躍ぶりを振り返ってもらいました。
〈高柳亜衣さんプロフィール〉
東京都在住
41歳
女性
会社員
自営業の夫、小学生の娘と0歳の息子と4人暮らし
金融資産500万円
今年75歳になる伯母は、10年ほど前からひと回り年上の男性と内縁関係にありました。伯母は結婚歴がなく、高卒後に入社した食品メーカーでシングルのまま定年を迎え、以降、地域の活動などに参加する中で男性と知り合ったのです。