<前回のあらすじ>
東北地方在住の春日暁美さん(30代・既婚)の両親は、父親が36歳、母親が31歳のときに社内結婚。3年後に春日さんが生まれた。
2009年春。春日さんは大学を卒業し、就職。56歳だった母親は、健康診断で乳がんが見つかり、手術を受けた。
2016年秋。65歳で定年を迎え、嘱託で働いていた68歳の父親の胃と食道の接続部にがんが見つかり、すぐに治療と手術を受けた。
父親の入院中、63歳の母親は父親の物忘れについて主治医に相談し、脳神経内科を受診させたが特に問題はなし。以降、3カ月に1度の定期受診をすることになった。
2019年。春日さんは31歳で2歳年下の男性と結婚。夫は僧侶の家系だったが、3人兄弟だったため快く婿に入った。2020年には春日さんの実家を二世帯住宅にリフォームし、同居を開始。
2022年1月頭、春日さんは女児を出産。その頃から母親は体調不良を訴え、1月末には腹痛で布団から起き上がれないほどになっていた。
2月下旬。母親は病院を受診。さまざまな検査が続き、検査結果待ちの間に母親は断捨離と相続対策に勤しんだ。