なんと夫には他にも女性が…! こんな時どうする?
そんな時に、夫の裏切りが判明しました。夫には女性がいたのです。
それは、夫が福岡への1泊出張と言って出社した日のことでした。たまたま、智枝さんが学生時代からの友人と銀座のレストランでランチをしていた時、奥のテーブル席に座っている男性の背中を見ると、着ているスーツも髪型も、どう見ても夫としか思えませんでした。
智枝さんはあわてて食事を終え、夫には気づかれないようにレストランを出ました。翌日の夜、何ごともなかったかのように、夫は福岡の出張から帰ってきました。夫は、出張が多いこともあり、ほとんど出張先でのお土産は買ってきません。ただ一言、「福岡は暑かったよ」と、言っただけでした。
夫は、出張と言いながら女性の家にいつも泊まっていたのか? 智枝さんは、そんな想像をしながら夫の顔をまじまじと見たものでした。一方で、智枝さんは自分の中に、妙に冷静な自分がいることに改めて気がつきました。夫のたてる“ものおと”が理由もなく不快に感じられ始めたのは、夫の振る舞いの何かに他の女性の存在を感じたからだったのかもしれないと、智枝さんはその時、感じていました。
智枝さんにとって、レストランでの出来事は、見て見ぬふりをして忘れてしまう事も選択肢の一つでした。今まで一緒に生活し、子どもも育ててきた2人の関係です。世間体や子どもたちの事を考えると、何事もなかったかのように、今後も生活をしていく事が一番波風の立たない道だといえます。しかし、智枝さんは、違う決断をしました。今後、何十年も夫と暮らし、夫の面倒を見ることはあり得ない! と離婚を決意したのです。
智枝さんが離婚に向けて起こした行動とは? 後編「“おひとりさま”ライフも充実… 50代女性を円満離婚に導いた“最強のチーム編成”」にて、詳細を解説します。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています