ザルな家計を見直し、将来への不安も解消
転職先の社長や役員と打ち合わせが立て込む中、桐谷さんからは家計の早期リセットも迫られていました。先日、妻と桐谷さんの事務所を訪れたところ、非常にドラスティックで、しかも子細に渡る家計の見直しプランを提示してきたので驚きました。
そこには、現在は夫婦別々の家計を統一すること、妻は事業と個人の財布をきっちり分けること、私はこの半年ほどほとんど乗っていないマイカーを手放し駐車場も解約すること、そして月額で小遣いの予算を立ててゴルフや飲み代はそこから工面すること……などが事細かに記されていました。桐谷さんから指摘されて、改めてわが家の家計がいかにザルだったかを思い知らされました。
さらに、今の会社からの退職金は一時金で受け取れば退職所得控除でほぼ非課税になるので、一部を住宅ローンの繰り上げ返済に充てて後の返済を楽にし、一部は投資を勧められました。
「ちょうど来年からはNISA(少額投資非課税制度)の制度が刷新され、生涯投資枠1800万円(つみたてNISAと成長投資枠の合計)までは利益や配当から税金を取られずに運用できます。成長投資枠の方は一般的な株式に加え、今人気の米国ETF(上場投資信託)なども対象になりますから、老後を見据えて、今後は『お金に働いてもらう』ことも考えていきましょう」
桐谷さんの指摘はまさに一事が万事“目からウロコ”で、こうした世界やこうした考え方もあるのだなと夫婦で腹落ちした次第です。わが家にとっては、これこそ真の意味での「リスキニング」です。
つい1カ月前まで真っ暗なトンネルの中にいるようだった私を日の当たる場所に引っ張り出してくれた桐谷さんには本当に感謝に堪えません。これからも公私共にお世話になります!
※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。