Mさんの体験談から学ぶこと

今回のMさんの体験談からは多くの学びがありました。

1.一人で悩まず周囲の意見も取り入れてみる

Mさんは同じ金融業界出身の先輩に相談をして、人生が変わるアドバイスをもらいました。一人で悩んでもなかなか答えが出ない時は、信頼している人に話してみて、フィードバックを受けることで拓ける道があります。

2.思い立ったら行動を起こすのみ

仏教への関心を思い出し、「これを突き詰めよう!」と通信教育を受講し始めたMさん。自分にとって必要だと感じることがあれば、行動を起こして自ら手に入れることが大切です。

3.新しいキャリアを選んでも、現役時代の経験は無駄にならない

現役時代の金融業界からはまったく異なる仏教の道へと進んだMさんですが、現在でも現役時代の仕事を一部継続しています。現役時代から自分の専門知識を深め、会社から必要とされる知識を身に付けている場合は、雇用形態を変えながら長くつながりを持ち続けられるのです。

4.キャリアは1つに絞らなくてもいい

定年後は自分の好きなこと、価値観に基づいたことを仕事にすることで、ストレスの少ない楽しい日々を送れます。

Mさんが仏教と金融業界の仕事を両立しているように、興味のある分野が複数あるなら、決してキャリアを1つに絞る必要はありません。複数のキャリア(トリプルキャリア)を持つことで精神的にも充実し、収入も安定していきます。

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Mさんはいまサラリーマン時代とはまったく違う世界で新しいやりがいを発見しました。今も興味が尽きない「仏教の学び」を深めながら、これまでの強みを活かした資産運用にまつわる仕事をこなし、楽しんで毎日を送っています。

シニアのセカンドキャリアは「将来のために稼がなくてはいけない」というよりは、自分の好きなことを好きな形でやることが生きがいにつながります。好きなことはその人の価値観につながります。大切なことは多くの葛藤の中から掴み取っていくものなのですね。