定年後もキャリアは続く
人生100年時代、AIの時代とも言われ、いま誰もが経験したことのない世界の入り口に立っていると言えるでしょう。人々の平均寿命は延びる一方で、若者の人口が減少し、少子高齢化に拍車がかかっています。
これからは高齢になった人も働くことで、労働人口をカバーし、年金財政を維持することが必要になってくるでしょう。そのため、定年を迎える60歳以降も、長く働く人が増えてくると思われます。
現在、多くの会社では60歳を定年として、65歳まで再雇用するというのが一般的です。しかし、2021年4月に改正された「高年齢者雇用安定法」では、企業が労働者を70歳まで再雇用することを努力義務にするなど、長く働ける仕組みが構築されつつあります。
そうした動きの中で、私たち労働者が考えるべきことは何でしょうか?
それは長く働くことをネガティブに捉えるのでなく、「働くことで人との関わりができる」「頭を活性化させて健康でいられる」、そうポジティブに解釈してみることではないかと筆者は考えています。そのためには、定年後に自分が生き生きできる「理想の仕事」を見つける必要があります。